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300と数十日の食卓

食べること,本を読むこと,音楽をめぐる時間

1冊目『鎌倉OXYMORONのスパイスカレー』よりチキンカレー

[04]1冊目『鎌倉OXYMORONのスパイスカレー』より4皿目は「チキンカレー」(p.14~)

村上愛子著、株)マイナビ発行、写真 安彦幸枝、スタイリング 平真実、村上愛子、編集 脇洋子

これまでは創作カレーを作ってきたが、本書で一番目に登場するスパイスカレーの基礎「チキンカレー」で玉ねぎの炒め方、煮込み終わりのタイミング、テンパリング(熱した油にスパイスの香りを移して加える仕上げの作業)を知る。

まず、これまで数々の料理教室や料理本で習ってきた玉ねぎの炒め方が覆った。少し強めの火加減で、玉ねぎは混ぜすぎないこと。多少焦げても気にしない。炒め上がりまで10分!これまでは焦がさないように、30分以上鍋につきっきりで玉ねぎを炒めていたので、多少の焦げが丸焦げにならないようにドキドキしながらも、(このレシピに関しては全ての工程が写真付きで紹介されているので、目でも確認しながら)レシピを信じて作る。鍋の状態を確認しながら、火加減や炒め時間は調整したが、本当に短時間で水分を飛ばした濃い茶色の玉ねぎが作れる。

トマト、スパイス、鶏の順に加えて、鍋の中身が少しトロりとしたら煮込みは終わりと記されているが、ここの見極めが私には難しくて、味見をして美味しいと感じた時点で火を止める。どの状態をもって良しとするか、これからいろいろスパイス料理を作っていく上で、ぴしっと判断出来るようにしたいところ。

そしてテンパリングをして仕上がり。このテンパリングは、製菓用語とは異なり、熱した油にスパイスを加えて香りをたたせ、カレーに加え混ぜる南インドのカレーの手法で、最初はふわりと香っていたスパイスがぐんぐんと強くなり、これを加えたカレーは美味しいに違いないと想像をかき立てて、思わず頬が緩む幸せな瞬間をもたらせてくれる。

玉ねぎを炒め始めてから仕上がりまで1時間もかからずに、かなり本格的なチキンカレーが自宅で食べられるなんて!OXYMORON風に和の要素も加わっているので、インドカレーにあまり馴染みが無い人にも受けやすいのではないだろうか。少なくともうちの母(ビーフカレーしかカレーと認めない)には好評だった。

スパイスカレーの基本になるものだけあって、写真付きで丁寧に説明されており、決め手の隠し味も含めて、美味しく作りやすいレシピとなっている。おすすめ。

 

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