300と数十日の食卓

食べること,本を読むこと,音楽をめぐる時間

3冊目『ケンタロウのいえ中華』よりチンジャオロースーなど

[3-4]『ケンタロウのいえ中華』より4回目「チンジャオロースー」(p.47)、「鶏と春雨のだしいらずスープ」(p.27~)

ケンタロウ 著、講談社発行、スタイリング 肱岡香子、写真 白根正治、編集 安武晶子 2002年5月15日発行

週末ゆったり出来る時間は、メキシコの麻薬取引が舞台のノワール小説を読みふけっていた。銃社会でも、他の先進国に比べて麻薬におおきく依存していない日本の日常生活に頭が戻ってきた月曜日。『ケンタロウのいえ中華』、いつでも食べたい定番メニューの章より3種類の野菜の入ったチンジャオロースーと、ごま油、豆板醤とオイスターソースがあれば(ほぼ)どんないえ中華でも作れるんだよという章より、お酢のきいただしいらずのスープを作る。

「鶏と春雨のだしいらずスープ」(p.27~)

出来上がるまでにほんの少しだけ時間のかかるスープから作り始める。手羽元が無かったので、お買い得品の鶏ももを細めに切り、顆粒の鶏ガラスープを少々加えて代用。だしいらずと謳っているのにごめんなさい。でも、いえ中華だから。その他、チンジャオロースーの出来上がりと同時に食卓に出せるように火を入れる時間も調整した。お酢のさっぱりした味と、ラー油がきいているスープ。もう一品加えたいなと感じたときに、このレシピのようにすぐに作れるスープを覚えておくと便利。

「チンジャオロースー」(p.47)

最後に自宅でチンジャオロースーを作ったのはいつなのか覚えていない位だけれど、料理本の写真のピーマンの緑がきれいで、久しぶりにいえ中華する。ピーマン、タケノコ、しいたけといずれの野菜も5mm幅くらいに切りやすいので、野菜を切った後、豚肉を細切りにし片栗粉をまぶせば順番に鍋に加えて炒めるだけ。タケノコのしゃりっとした食感、ピーマンのさくっとした歯ごたえも残せられたし、豚肉の炒め始めは鉄鍋にびっしりこびりついて焦ったが、これまで作ったチンジャオロースーの中で一番美味しく出来た。タケノコの水煮もパック売りで年中手に入れられるので、私的定番いえ中華メニューとなりそう。やさしいというよりは調味料の力がよく伝わってきて、だからいろいろな家庭でも作りやすいケンタロウらしいレシピが詰まった本だなと『ケンタロウのいえ中華』を再現しはじめて4日目にして、改めて実感。

今晩作ったチンジャオロースー定食。右下はメンマとネギの和え物(これはわたしの適当レシピ)

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