300と数十日の食卓

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4冊目『有元葉子のひき肉料理』よりじゃがいもとグリンピースのキーマカレー

[4-6]『有元葉子のひき肉料理』より6回目、じゃがいもとグリンピースのキーマカレー(p.28~)

有元葉子 著、株)ポプラ社発行、スタイリング 千葉美枝子、写真 邑口京一郎、編集 松原京子 2012年10月20日発行

OXYMORONのレシピを再現し始めてから、すっかりスパイスカレーの虜となっているので、じりじりと日差しの強い夏日にこの本のキーマカレーを作ってみる。

必要となるスパイス類がホール(粒)、パウダーあわせて5種類以上あるため手元に無い場合は有り合わせのスパイスとカレー粉でしのぐしかない(インド料理に必要となるほとんどのスパイスは常備しているわたしでも、クローブはパウダーが無くあえなくホールを使った)カレーパウダーを使うので家庭料理と思いきや、かなり本格的なスパイスカレー。以下、わたし流にレシピのアレンジを(7/9 一部修正)

手順2)一番最初にオリーブオイルに加えるのはホールスパイス3種類とシナモンスティック。鍋からスパイスのにおいがたってきてから加える玉ねぎは茶色くなるまで炒め、にんにくを入れて青臭いにおいが飛んだ後に焦げやすい赤唐辛子、ローリエを加えた。レシピ通りに全てのホールスパイスを一度に加える。手順4)トマトはペースト状になるまで炒めてから水を注ぎ、鍋肌にこびりついた旨味を木べらでこそげ落として煮つめた。じゃがいもは煮崩れにくいメークインを使ったので、味見をして柔らかくなった時点で出来上がりとした。

じゃがいもがおいしい出汁を吸い込んでくれるので、煮込み時間が少なくてよく、お腹持ちも良いという女性にとってはうれしいレシピで、お味はスパイスはピリリときいているが、この季節の生の大きなトマトの甘みがしっかり感じらる。スパイスが家にあるなら作って食べて欲しい料理ではあるが、本書の中では上級者向けレシピとなるだろう。

カレーにじゃがいもが入るとあまり日持ちがしないためレシピの半量で作った。残ったカレーには、明日、賞味期限がかなり際どいモッツァレラチーズと塩少々を加え焼きキーマカレーを作り、友人から頂き冷凍保存していたバケットにのせて食べてみよう。

余談:キーマカレー製作中の出来事。全てのスパイスを計量、野菜のみじん切りを終えて、鍋で炒め始めたとたん、冷蔵庫の上に保管していた予備のラップなどが雪崩を起こし、シンク周りに用意していた野菜のボウルや料理をしながら飲んでいた白ワインのボトルを直撃。フローリングの上にどばっと散らばる玉ねぎのかけらに呆然としつつも、一番先に救出したのはとくとくと瓶より流れ出ていく白ワイン。被害は最小限にとどめられたものの、狭い台所にしばらく八つ当りしてまわる。そんなこんなの痛みがありつつ作り上げたカレーの味はまた格別。

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<料理日記>