300と数十日の食卓

食べること,本を読むこと,音楽をめぐる時間

5冊目『SPICE CAFEのスパイス料理』よりチキンカレー

[5-2]5冊目『SPICE CAFEのスパイス料理』より2回目はチキンカレー(p.60~)

伊藤一城 著、アノニマ・スタジオ 刊行、写真 青谷慶、デザイン 根本真路、編集 渡辺由美子アノニマ・スタジオ

個々のスパイスの味がなんとなくわかりかけてくると、やっぱり作りたくなるのがカレー。本書のカレーレシピの幕開けであるチキンカレーより再現。

インド料理の基本だけあって全ての工程が写真付き。詳しい説明(参考までの炒め時間まで記載や、なぜこの作業が必要なのかの理由)もあり、作りやすいレシピとなっている。様々なカレー本を読んできたが、パウダースパイスを入れる段階で加える塩の量まで指定しているレシピは珍しい。

つけ添えは「シイタケとしし唐のマリネ」のピーマン版(p.10~)「キャベツのマリネ」(p.32)「茄子とトマトのペースト」(p.46~)

茄子とトマトのペーストは、そのまま食べてもお酒のすすむ味だし、パンやカレーのつけ添えにもぴったり。キャベツのマリネは万能選手。キャベツが使い切れなかったら、このレシピに頼ろう。

うん。シナモンの香りがただようチキンカレーは勿論のこと、どれもこれもとっても美味しく出来た。和食やその他の料理を食卓に出したとき、箸をつける前に塩や醤油をふりかけられるとむぅっとするが、インド料理は別。カレーの皿に盛りつけられた副菜をいろいろ加えながら自分の好みの味を皿の中で作ることが出来る本懐の深さがとても楽しい。スプーンを使わずに手で食べることにも慣れたいけれど、かつて仕事で南インドの人を接待する度にうまく出来ずにかなり恥ずかしい思いをしたので、再挑戦する気にはなかなかなれないなぁ。

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<料理日記>