5冊目『SPICE CAFEのスパイス料理』よりチキンキーマなど
[5-5]『SPICE CAFEのスパイス料理』よりチキンキーマ(p.72~)など
伊藤一城 著、アノニマ・スタジオ 刊行、写真 青谷慶、デザイン 根本真路、編集 渡辺由美子(アノニマ・スタジオ)
本書で挽き肉を使ったカレーのレシピはドライカレーとチキンキーマだが、ドライは美味しくできる最少量のレシピとして合挽き肉1kgが指定されているので、器具や調理スペースの都合上チキンキーマを再現することに。
主材料は鶏挽き肉、玉ねぎにグリーンピース。玉ねぎの粗みじん切りさえできれば、トマトを使わない分、ペースト状になるまで炒めるという手順を省けてさくっと作れる。
鶏挽き肉、玉ねぎ、スパイスと絞り込まれた材料が味にも反映されてすきっとした味のキーマカレー。食べきれなかった分は、醤油少々を加えてうどんと混ぜて、汁なしカレーうどんにしよう(汁が服に飛び散る心配のないおうちのカレーうどん)
1回目で取り上げたようにスパイス単体の味がわかり始めたので、口にしながらこれはクローブがきいてるなとか、アレンジするならカルダモンは加えたいなど、スパイスを使いこなせるようになるのはきっと長い路だけれど、俄然楽しみたくなってくる。
副菜は、ジャガイモの炒め物(p.28)とカリフラワーとグリーンピースの蒸し煮(p.44~)
インドの家庭料理「ジャガイモの炒め物」をインカのめざめとメークインの2種のジャガイモで作ってみた。クミンシード、ミントに香菜の香りがあわさり、複雑に感じそうだけれどもビールが止まらなくなる味に。夏の夕暮れとビールにぴったり。「カリフラワーとグリーンピースの蒸し煮」は著者が「普通の美味しさには作れても、すごく美味しいカリフラワーのザブジはなかなか作れません」と記しているため緊張しながら作るが、家庭でここまで作れたらよし!という出来に。注意点としてはカリフラワーは均一な大きさにすること。火の通り方にばらつきがでてしまうので。
スパイスを使った料理、ドリンクやデザートが多数紹介されていのでスパイス料理の入門書としてまたは中級以上の方でも楽しめる本。スパイスの基礎を学べる「1スパイス10分レシピ」がともかく秀逸なのでもっと紹介したかったが、本書からはこれをもって最後にする。
大雨で仕事は暇かと思いきや、連休前で妙に忙しくなった金曜。身体の芯まではいかないが、そこそこにくたびれて自宅でお酒をくいくい飲んでいたら更新がこんな時間に。京都では祇園祭。スマートフォンに届く写真を見るにつけ懐かしくなるが、むうわぁっとするあの暑さに耐える自信はもう無い。
皆様よい週末と休日を。
<料理日記>