300と数十日の食卓

食べること,本を読むこと,音楽をめぐる時間

6冊目『小林カツ代の料理のコツ』よりハヤシライス

[6-3]『小林カツ代の料理のコツ』から3回目はハヤシライス(p.14~)

小林カツ代 著、株)PHPエディターズ・グループ 発行 撮影 添田明也、料理監修・制作 本田明子、中島さなえ 2016年7月5日第1版第1刷発行

引き続き「1.食卓から消えようとしていた洋食の味」の章よりハヤシライスを再現。ハヤシライス用のルウもスーパーで気軽に買えるが、そこに頼らずとも玉ねぎを粗みじん切りするだけで、それぞれのおうちで美味しく出来るから試してみませんか?という誘いことばに乗ってみる。

注意すべきは、かならず国産牛を使うこと。例えば玉ねぎの切り方については「どんな形に切ってもハヤシになりますから心配しなくてOK」とさすが小林ケンタロウの母らしいおおらかなレシピだけれど、守るべきコツ、肉の炒め方等はしっかり書かれているので、カツ代先生のことばを信じて作業をすすめていける。

煮込み時間が30分強あるが、その間は時々鍋をかき混ぜるだけなので、ほとんど手間をかけずに昭和のお母さんたちが作っていたおうちの味が出来上がる。お店みたいな味でじゃなくて、おうちならではの手作りの気負わないおいしさ。今はこういう味は受けないのかなぁ。家庭料理がどんどん遠くなってきているのかもしれない。

昨夜より読み始めたフランス・ミステリは主人公が真っ当に生きる気力を失って行く過程がじわりじわりと伝わってきて嫌な気持ちになるので本日中に読了したかったのだけれど、あと数十分では無理だな。

f:id:mutsuki:201607h

<料理日記>