300と数十日の食卓

食べること,本を読むこと,音楽をめぐる時間

10冊目『落合務のパーフェクトレシピ』より豚ロースのグリル、バルサミコソース

[10-4]『落合務のパーフェクトレシピ』より4回めは豚ロースのグリル、バルサミコソース(p.82~)

落合務著、株)講談社発行、 撮影 青砥茂樹、スタイリング 千葉美枝子、企画・構成 白江亜古 2014年10月9日第1版発行 2015年3月6日第5刷発行

Secondi(メイン)の章の「グリルの基本」より豚ロースのグリルを再現。昨年の夏に仕事絡みで豚ロースを繰り返し焼き、自分では極めたつもりになっていたが、基本に立ち戻ってみる。

調理時間:15分ほど

主な材料:ソースの材料と紫キャベツ以外。2人分と指定されている材料の半量。

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出来上がった料理:メインの豚ロースの下にバルサミコソースを敷いてある。まずは火の通りにくい部分を薄くのばすこと。塩をしてなじませるまでの時間。盛りつける上で表裏があるので、①表とはどちらなのか、②そして表から焼き始めること。火加減に焼き時間まで料理教室に行っているかのように丁寧に写真付きで解説されているので、間違いなく美味しく仕上げられる。

お店みたいな料理を家庭で作るのは肩がこるけれど、これなら気軽に簡単に作ることが出来る。

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分厚い肉をおいしく焼けたときの嬉しさといったら、ニコニコ笑いながらワインを飲むペースがぐんとあがる位。キノコたっぷりでほどよい酸味のソースが赤ワインにあう旨さで、家庭で簡単に作れるようにこのレシピを書きおこして下さったことに感謝しながらゆっくりと食事をする。

2016年の8月最終日。この月に絶対読もうと思っていたのに大切にとっておきすぎ、滑り込みで『八月の六日間』北村薫著を読み終える。仕事をする女性が抱えるもの、空にいる幼なじみ、本は心の安定だということばに、温泉や食べ物も(もっと大切なことも)含めて山に登ることで支えられるものがあるということ全てがしずしずと読み手の伝わってくる良い作品。これをきっかけに山に登りたくなる人は多いだろうなぁとあとがきを読んでいたら、やはりそうらしく注意書きが記されていた。海や川もそうだけれど山という自然の怖さを忘れてはいけないとわかりつつ、山に挑戦したくなっている自分がいる。山に囲まれて育ったので、今の東京暮らしは時々さみしくなるのも一因か。

 

八月の六日間 (角川文庫)

八月の六日間 (角川文庫)

 

 <料理日記>