300と数十日の食卓

食べること,本を読むこと,音楽をめぐる時間

11冊目『はじめてのスパイスカレー』よりドライビーフカレー

[11-6]『3スパイス&3ステップで作るはじめてのスパイスカレー』より6回めはドライビーフカレー(p.52~)

水野仁輔著、株)パイ インターナショナル発行、 撮影 今清水隆宏、デザイン 根本真路、構成 長谷川卓美 2012年5月11日第1版発行 2014年3月16日第6刷発行

この料理本からは6日間レシピを再現したが、後半は一皿に2種類のカレーを盛ったので、再現している料理は他よりも多い。スパイスチキンカレー応用編で締めようかとも考えたが、牛肉を使ったドライカレーをもって、いったん終わりとする。

調理時間:1時間20分ほど

主な材料:画像の他に主材の牛肉に砂糖、酢などの調味料が必要。

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出来上がった料理:全ての材料が入った後に1時間ほど煮込むので時間はかかるが、この夏何度作ったかわからないくらい好きなカレーのひとつ。お酢のほのかな酸味、砂糖の甘みがスパイスと混ざり合って、止まらない、たまらないお味が出来上がる。昨日のバターチキンカレーと同様、香り高いシナモンが全体をほわっとまとめているのも良い。スパイス料理ではないが、サツマイモのソテーとほうれん草の和え物を添えた。

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以前はシナモン・トーストや製菓に使われる丸く巻いてあるシナモンを使っていたが、8月ころよりインド産のカシアという品種に変えたところ、香りがさらに強く出せるようになった。一本ずつ太さがかなり異なるので、長さだけでなく太さにも注意して用いなくてはならいが、安価なことと香りが気に入り目下のところ愛用中。

まとめに代えて:一番最初に記されているスパイスチキンカレー では、なぜこの大きさに玉ねぎを切るのかという理由、にんにく、しょうがをおろす際はおろし金の裏表を使い分けること、各プロセスの火加減や炒める時間まで写真つきでしっかりと表現されているので、まずはこのスパイスチキンカレーから作ることをおすすめする。基本の3つのスパイスを揃えれば出来る8つのレシピでスパイスカレーに慣れたら、次はホールスパイスを加えたレシピが11つ。最後に仕上げで生のスパイス(バジルや香草など)やテンパリング(ホールスパイスを油で炒める)など手順の増えるレシピが12つ。プロセス写真はほとんど無いものの、カレーの核となる「素」の写真は全て掲載されているので安心して作ることが出来る。ただ、もしも、スパイスカレーに興味をもたれたのなら、これまでの水野さんの活動の集大成のような『スパイスカレー辞典』から、扉を開けてみるのも一興だ。

さて、デンタルクリニックで定期検診を受けたところ、お金がパタパタと飛んで行く治療を受けることになったので、明日から野菜中心の食生活にシフトする。夏と秋の端境期ならではの野菜を使っておいしいものを作っていく予定。

邦楽ばかり聴いていたこの夏、反動で久しぶりにFoo Fightersを聴き直している。2002年のアルバムだけれど、未だに輝きを失わない音。


Foo Fighters - All My Life

<料理日記>