300と数十日の食卓

食べること,本を読むこと,音楽をめぐる時間

13冊目『笠原将弘「ごはん」を極める!』より焼きとうもろこしの炊き込みごはん

[13-1]『笠原将弘「ごはん」を極める!』より初回は焼きとうもろこしの炊き込みごはん(p.18~)

笠原将弘著、株)宝島発行、 撮影 竹内章雄、アートディレクション 菊池祐、スタイリング 梶山葉月、編集 小笠原章子 2016年1月7日第1版発行

近くの書店の料理本のコーナーに関していえば、圧倒的な人気を誇る恵比寿の日本料理店「賛否両論」の店主・笠原さんの著作より、1~2品を再現していく。

調理時間:お米の浸水時間(30分程)を含めて土鍋炊きで1時間ほど

主な材料:とうもろこし、醤油、酒、だし昆布、青じそ、バター等

出来上がった料理:予めしょうゆを塗りながら焼いたとうもろこしの香ばしさと甘みに加えて、ぷちぷちとした黄色い粒の食感を楽しめる炊き込みご飯。仕上げに加えたバターがコクを増し、お子様にも喜ばれるお味となっている。

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秋ですよ!いろんな食材が出回り始めますよねと美容院の担当者に話かけられて、いやあともう少しだけ夏を楽しませて欲しいのと答えたのが1週間ほど前。自宅で冷やし中華を作った回数も、茹でた枝豆の独特の匂いをかいだ夕べも、今年の夏は足らなかった。去年は幾度も作ったとうもろこしのスパゲティも作らなかったし、いや、そもそもとうもろこしを料理をしていないことに気がつき、名残のとうもろこしを使った炊き込みごはんを再現した。しょうゆを塗りながら焼いたとうもろこしからは夏の香りがして、はやくも来年の、蝉が鳴く青いそらに思いを馳せている。
<料理日記>