300と数十日の食卓

食べること,本を読むこと,音楽をめぐる時間

13冊目『笠原将弘「ごはん」を極める!』よりかぼちゃとくるみのおかゆ

[13-4]『笠原将弘「ごはん」を極める!』より4回めはかぼちゃとくるみのおかゆ(p.59)

笠原将弘著、株)宝島発行、 撮影 竹内章雄、アートディレクション 菊池祐、スタイリング 梶山葉月、編集 小笠原章子 2016年1月7日第1版発行

相変わらず湿度は高いけれど、早朝はひんやりする日もあってそろそろ食べたくなり始めたおかゆを「第4章・おかゆとぞうすい」から再現。

調理時間:お米の浸水時間を除き40分ほど

材料:お米、かぼちゃ、塩、くるみ

出来上がった料理:ひやごはん等炊きあがったお米で作る雑炊とひとあじ違い、弱火でことこと炊いた白米にかぼちゃの甘みとローストしたくるみのさくっとした食感があわさって、ほっくり温まるおかゆ。あわただしい朝におかゆを食べるのは贅沢なことかもしれないけれど、火にかけておけば焦げ付くことは滅多にないので、寒い季節はたまにおかゆ朝食の日を作るのも良いかなと思わせるお味。

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子どもの頃から朝食におかゆのある風景に馴染んできた。飴色の釉薬が塗られたおかゆ用の小鍋はふわっと湯気を立ち上らせながら、毎朝祖父の席に置かれていたから。あの頃は断然おひつに入ったごはん派だったが、ここ数年、冬になると朝はおかゆを食べることが多くなってきた。前夜飲み過ぎたりすると、このやさしい味がたまらなく身にしみるのだ。祖父もお酒を愛する人だったので、もしかしてこういうことだったのかな?と今ふと気がつく。

ジーンズにスニーカーという日常を少し抜け出し、日曜の仕事の後に久しぶりにヒールを履いたのだが、酔いをさますために歩いて帰宅したことも祟って、いまだに筋肉痛に苛まれている。ほぼ毎日ハイヒールを履いていた大学時代が自分にあっただなんて今じゃ到底信じられない。
<ごはん日記>