300と数十日の食卓

食べること,本を読むこと,音楽をめぐる時間

16冊目『割合で覚える和の基本』より初回は牛丼

[16-1]『割合で覚える和の基本』より初回は牛丼(p.71)

村田吉弘著、NHK出版発行、 撮影 山本明義、デザイン 中井有紀子、スタイリング 肱岡香子、編集 米村望、奈良結子、 2001年10月15日第1版発行 2016年2月20日第45刷発行

これまで15冊の料理本について記してきたが、和食は笠原さんのお米が主題のものについで二冊目。京都・菊乃井さんのご主人、村田さんが15年前に出版されたベストセラーをご紹介する。

調理時間:5~6分

主な材料:薄切り牛肉、玉ねぎ、卵黄、出汁、みりん、しょうゆ等

調理の流れ:牛肉は食べやすい大きさに切る。鍋に合わせ地と薄切りにした玉ねぎを入れて煮立てる。火を弱めて牛肉を加えほぐす。うっすら赤身が残る程度で火を止める。丼にごはんを盛り、煮汁ごと牛肉をかけ卵黄をのせる。

出来上がった料理:牛丼専門店に行くまでもなく、おうちで簡単に美味しく作れるレシピ。火を通しすぎないので、牛肉が柔らかくて、口に入れるとうまみがぎゅうっと染み渡る。卵黄の濃厚さもあいまって、わーっと嬉しくなるくらいに美味。青菜のお浸しとお味噌汁があればさらに幸せなおうちごはんが出来上がる。

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かつて女子ひとりでも入れるほどに牛丼ブームがきたことがあったが、戦陣をきって試した友人が体調を崩したことがあり、以来そのチェーン店からなんとなく足が遠のいていた。男子的イメージの強い牛丼だが、この味付けなら家族みんなでおうちで楽しめる。

本日は母のお誕生日。お祝いの気持ちで、干涸びている財布からなんとか絞り出して牛肉を使った一品を作った。おめでとう。このところ弱音を吐くことが多い娘だけれど、辛いときにちゃんと辛いと言えるくらいに強くなれました(笑)。先はまだはっきりと見えないものの、某SNSで友人があげていたうたを口ずさみながら一歩ずつ動いています。

泣くのはいやだ 笑っちゃおう 進め〜。


ひょっこり ひょうたん 島 OP

<ごはん日記>