300と数十日の食卓

食べること,本を読むこと,音楽をめぐる時間

16冊目『割合で覚える和の基本』より6回めはおでん

[16-6]『割合で覚える和の基本』より6回めはおでん(p.63)

村田吉弘著、NHK出版発行、 撮影 山本明義、デザイン 中井有紀子、スタイリング 肱岡香子、編集 米村望、奈良結子、 2001年10月15日第1版発行 2016年2月20日第45刷発行

昨日買い物かごいっぱいに買った食材は今日のおでんのため。レシピより1日多く時間をかけておでんを作った。

調理時間:レシピ通りだと1時間ほど(今回は+1日)

主な材料:大根、ちくわ、こんにゃく、ゆで卵、しょうゆ、みりん、だし等

調理の流れ:大根、こんにゃくは下茹でする。鍋に材料を入れ、合わせ地を入れ、沸騰したら落としぶたをして弱火で煮込む。

出来上がった料理:気温30度の香港からすっかり秋の東京に戻り、おでんが食べたくなったので、1日かけて少しずつ煮込む。2〜3日煮た頃の大根が好きなので、大根は丸ごと一本使う。(なるたけレシピ通りにつくるという本来の主旨から外れるが)レシピにあがっている以外に、にんじん、ごぼう、里芋、牛すじ肉、タコ、鶏もも肉に焼き豆腐を入れて母から受け継いだおでん風にした。煮込んで白身が固くなったゆで卵をぷちっと箸で割り、おでん出汁を含ませた黄身を口に入れ、これ!これが食べたかったの!と悶絶したり、かすかに苦味の残る大根に練り辛子をつけて食べて、あちいっと騒いだり、久しぶりに日本酒を飲んでほぉっとしたりとにぎやかな晩ご飯となった。

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大きな鍋いっぱいに作るおでんは秋から冬にかけてよく作るが、上にあげた具材の他にお皿に盛りつける直前におでん鍋に春菊をさっとくぐらせたものを添えたりする。密閉性の高い部屋にこっくりした煮物の匂いがずっと漂っていてるのも、おでんであれば許せるほどに大好きな煮物だが、こんなに好きになったのも大人になってからか。

久しぶりに通勤時間帯のメトロに乗った時にも感じたし、敬愛する人形作家の先生が「着るものへの欲が薄れてきたらアウツ」と書かれているのを見るにつけても、いかにファッションから遠ざかっているか、しみじみと反省する。1年以上着回していた5枚程のTシャツも品質は良いものの随分とくたびれてきたし、かつての自分が想像出来ないくらいの今をなんとかしなきゃなぁと思うものの、日常に着るものは清潔感があれば十分だと感じたりもする。

<ごはん日記>