300と数十日の食卓

食べること,本を読むこと,音楽をめぐる時間

17冊目『夏カレー冬カレー』より3回め豚と根菜のカレー

[17-3]『夏カレー冬カレー』より3回めは豚と根菜のカレー(p.44~)

脇雅世、渡辺玲著、株)大泉書店発行、 撮影 南雲保夫、アートデレクション 中川純、スタイリング 八木佳奈、編集協力 平山祐子、 2012年6月20日第1版発行

3回目は脇先生による根菜たっぷりのカレーを再現した。

調理時間:50分ほど

主な材料:豚角切り肉、大根、れんこん、にんじん、里芋、しょうが、にんにく、カレー粉、固形スープの素など。

調理の流れ:根菜類は乱切りにする。フライパンに油を入れ熱し、豚肉を色が変わるまで炒め、カレー粉としょうがを加えて香りをたたせる。大根、にんじん、れんこんと炒めた豚肉、にんにく、固形スープの素に水を加えて煮る。下茹でした里芋、再度カレー粉をふりいれてさらに煮る。

出来上がった料理:大きめに切った根菜がゴロゴロ入ったカレー。れんこんのしゃりしゃりした食感に大根やにんじんのほんわりとした甘み、豚肉のほどよい脂っぽさが全体のバランスを取っている美味しいおうちカレー。鍋に入れるタイミングを他の根菜と異なる里芋にはほくほくと身体まであたたまる旨味がある。すべての根菜の持ち味がびしっと発揮されているので、寒くなってから食べたくなるお味。野菜不足の解消にもおすすめ。

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久しぶりに和書の紹介。ほぼ全ての著作を読んでいる津原泰水さんの新刊『エスカルゴ兄弟』(角川書店発行)が異色で美味し!面白し!読ませる。最初の数ページは、津原さんってこんな作風だったっけ?と首を傾げるが、計算された強引さに引きずりこまれ一気に読み終える面白さ。ぐるぐる渦巻くエスカルゴ料理がメインなのだけれど、読み終えるとともかくおうどんが食べたくなる。伊勢うどんではなくて、本場の腰のある讃岐うどん。ゆでたての麺にたまごをぽんと割り入れて、とろとろの状態になるまで手早く混ぜ、天かす、ネギに出汁醤油をたらりとかけて食べる釜玉の美味しさが脳内で再生されて止まらなくなる。四国にはここ5年ほど訪れられていないが、今度はおうどんを食べ倒す旅にでたくなってきた。

エスカルゴ兄弟

エスカルゴ兄弟

 

 <ごはん日記>