300と数十日の食卓

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19冊目『行正り香のお酢料理』より3回めは豚バラお酢ソテーキャベツ添えなど

[19-3]『行正り香のお酢料理』より3回めは豚バラお酢ソテーキャベツ添えなど(p.57~)

行正り香著 家の光協会発行、 撮影 川上輝明、スタイリング 澤入美佳、ブックデザイン  奥村啓子、 2015年6月6日第1版発行

みぞれ混じりの雪が降る中、朝の散歩に出かけたらあまりに寒くて凍えた木曜日。久しぶりに炒め料理を作る。

調理時間:豚バラとお酢ソテー(p.57)---8分ほど、かぶのさっとマリネ(p.25)---8分ほど

主な材料:豚バラ---豚バラ肉、キャベツ、食べるラー油、すし酢など。かぶ---かぶ、塩、レモンの皮、酢、砂糖

調理の流れ:豚バラ---豚肉とキャベツはそれぞれ切っておく。まず豚肉を炒めてからキャベツを加え、加熱。火が通ったら調味料を入れ混ぜ合わせる。かぶ---薄くスライスしたかぶを塩もみした後水気をきり、レモンの皮を加えた調味料に漬ける。

出来上がった料理:豚バラ肉とキャベツという鉄板の組み合わせに、ラー油とお酢を加えるとどんな味になるのか?お酢のおかげで肉の脂っぽさが和らぎ、ラー油はぴりっとした辛味を残しつつも少しさっぱりと、ほんのり奥深い味付けに変化している。ご飯が断然欲しくなるお味。冷めても固まらず美味しくて、お弁当にもぴったり。千切りにしたレモンの皮の爽やかな余韻が楽しいかぶのマリネは、他の料理を火にかけている間に作れる副菜。かぶ以外にも余っている大根で作れるので、鍋のお供、肉料理やカレーのつけ添など活躍する場面が多い一品。

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 唐辛子だけでも数種類常備しているほど辛いものが好きなので、今回は食べるラー油ではなく辺銀食堂の激辛ラー油を使用した。行正さんがイメージした味よりもかなり刺激的になった筈だが、その辺りは料理する側、食べる側の好みで良いのだと思う。もしも辛味が苦手な人とぴりぴり唐辛子の味を好む人を一緒の食卓に招いたら、辛さを控えた味付けにするだろう。たいていの場合、唐辛子やその他調味料を各々が振りかけることで辛味は調整出来るから。

天候不良に弱い都市、それが東京。人が多く、交通機関の運行スケジュールも過密なので、ひとつが詰まってしまうとどんどん他に影響広がっていく。雪の日は大変。でも、ほぼ全面ガラス張りの職場で凍えながら、空から降ってくる雪に時折目を奪われる。通勤は大変だけれど、数日前に読み終えた『その雪と血を』(ジョー・ネスボ著、早川書房刊)の切ないラストシーンのように、もっと降り積もればよいのにと心のどこかで願ったりもして。

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