300と数十日の食卓

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19冊目『行正り香のお酢料理』より5回めは春菊と油揚げの酢の物など

[19-5]『行正り香のお酢料理』より5回めは春菊と油揚げの酢の物など(p.30~)

行正り香著 家の光協会発行、 撮影 川上輝明、スタイリング 澤入美佳、ブックデザイン  奥村啓子、 2015年6月6日第1版発行

ようやく元気な春菊が出回り始めたので、旬の野菜料理ともう一品を再現。

調理時間:春菊(p.30)---5分強。糸こんにゃくとしらすのお酢ソテー(p.33)---5分強

主な材料:春菊---春菊、油揚げ、すし酢、酢、水など。糸こんにゃく---糸こんにゃく、しらす干し、酢、塩、ナンプラーなど

調理の流れ:春菊---さっと熱湯にくぐらせ、適度な大きさに切った春菊と両面焼き目を付け食べやすい大きさに切った油揚げを、合わせ調味料に加え混ぜる。糸こんにゃく---切った糸こんにゃくをフライパンで炒り、しらす干しを加えてさっと炒めた後、合わせ調味料を入れる。

出来上がった料理:春菊と油揚げは出汁と調味料で炊くのが定番だが、今回はすし酢、お酢に塩少々で仕上げる酢の物。料理に油揚げを使うと植物油のコクがでて美味しくなるのだが、お酢とすし酢を合わせたまろやかな酸味が加わり、さっぱりとした口当たりで、いくらでも食べられる料理が生まれる。

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ダイエット食として常に人気の高い糸こんにゃくに、しらす干しの旨味とぱりっとした食感を混ぜて、お酢とナンプラーなどでソテーする。あっという間に出来るし、特別な調味料も必要ないのだけれど、この調味料の組み合わせを思いつき、レシピに出来る才能に唸らされるお味。主役ではないものの、お客様に出したらこれ美味しいけど何が入っているの?とかなりの確率で聞かれるだろうおうち飲みで名脇役をはれるお皿。

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麺類が好きなので、ラーメン、素麺、スパゲティといった乾麺のストックは多いが、気がつくと糸こんにゃくも相当な量が保存されていた。たらこや明太子を加えて炒めたり、鍋の後に入れたりと低カロリーで何かと使い勝手がよいので、ここ数年使用頻度が高くなっている食材である。以前実家ですき焼きを作った際にどばっと白滝を入れたら、それではすき焼きじゃなくなる!と母に嗜められたことがあった。一瞬ひるんだが、少しの肉で満腹感が得られるようにと編み出した術を披露するよりも、親が子どものために買ってきてくれた牛肉が主役だったと反省したっけ。

本日11月29日は尾崎豊の誕生日であり、George Harrisonの命日でもある。1991年に日本でのみ行われたクラプトンとのツアーの音源、"got my mind set on you"も良いし、どれにするかしばらく悩んだが、メンバーと会場がどこだかわかった時点でこれだと決めた。ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールでの追悼コンサートより。


Eric Clapton - While my guitar gently weeps (Concert for George)

<ごはん日記>