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300と数十日の食卓

食べること,本を読むこと,音楽をめぐる時間

20冊目『今夜はこの鍋で決まり!』よりまとめの酒鍋

料理本 オリジナルレシピ

[20-7]『今夜はこの鍋で決まり!』のまとめでオリジナルレシピの酒鍋

藤野嘉子、瀬尾幸子、堤人美、坂田阿希子著 社)家の光協会発行、 撮影 木村拓、スタイリング 佐々木カナコ、デザイン 米持洋介、 2016年11月7日第1版発行

東京の老舗洋食やさんのまかない鍋を関西風に落とし込んだレシピ。

調理時間:食べられるまで20分強

2人分の材料:鶏もも肉(一口大に切る)150g、薄切り豚バラ肉 150g、春菊 1/2袋、ねぎ 2本、大根 1/4本、豆腐 1/2丁、こんにゃく 1袋(200g前後)、レモン 1個、塩、紙パック入り日本酒 500ml

調理の流れ:[下準備]こんにゃくはマグや湯のみを使ってちぎる。豆腐は1.5cm厚、春菊とねぎは3~4cm長さに切り分ける。大根は半月切りにし薬味のレモンはくし切りにする。

1)鍋に日本酒を入れて、沸騰させる。2)鶏もも肉を入れ表面の色が白っぽくなったら、豆腐、こんにゃく、ねぎを加えて弱火で煮る。3)5分ほど経ったら豚バラ肉、春菊を入れる。4)取り皿にレモンをしぼり、塩、コショウで味をつけて食す。

出来上がった料理:出汁入らずで、包丁を使う回数も少なく簡単なのに身体がほわほわ温まりお客様に喜ばれる率の高い鍋料理。ポイント①最初にしっかりと沸騰させてアルコール分を飛ばせること。そのにおいからして酒飲みにはごちそうなのだけれど苦手な方も居るだろうから、その時は台所でしっかり火を入れてから鍋を卓上コンロに移動させる。(※とはいっても子ども向きではないので、ご注意)ポイント②使う日本酒は安価なものがよい。

父親の友人である江戸っ子のデザイナーさん宅でよく頂いていた酒鍋は、肉なら肉、野菜は野菜と一度に入れる具材はストイックで美しかったが、せっかちな関西人向けに材料をまとめて入れるレシピを作った。職場で作って好評を博したのをきっかけに10年近く前から冬の定番鍋料理となっている。酒米のうまみに肉の出汁が溶けまじったところに、ねぎや春菊などといった香味野菜、タレに使うレモンの香りがはなを添えるおとなの鍋料理。二日目もまた美味なところがニクい。

まとめに代えて:『今夜はこの鍋で決まり!』は5人の料理研究家ごとに章分けされている。1章「みんなが好きな王道の鍋」藤野嘉子、2章「素材ふたつの小鍋立て」瀬尾幸子、3章「ご飯にかける薬味たっぷりのおかず鍋」堤人美、4章「旅先で出会った絶品鍋」坂田阿希子、5章「わが家のとっておきおもてなし鍋」きじまりゅうた。藤野さんは寄せ鍋、おでん、すき焼き等と言った定番の鍋のレシピを丁寧に記されているし、瀬尾さんは野菜に魚か肉を1種類加えるだけでも十分に美味しい鍋が出来るという彼女らしいレシピを11つ以上も掲載されている。堤さんの食事をとるタイミングがなかなか合わない家族のための鍋のアイデアも面白いし、坂田さんの異国情緒あふれるレシピもどれも魅力的。きじまさんのレシピはもてなしと銘打っているだけあって、かにを丸ごと使ったみそチゲやぶりの巻きしゃぶなど少し豪華で手をかけた鍋が6種類。

鍋は家庭ごとに受け継いでいる味が多く、新しいものを取り入れたいと感じるのはある程度若い年齢層かもしれないが、何年か作り続けてわが家の鍋に定着するレシピに料理本を通して出会えるなら幸いだ。

今夜はお祝い事もあって、酔っぱらいながら作ったため画像無しで失礼。

<ごはん日記>