300と数十日の食卓

食べること,本を読むこと,音楽をめぐる時間

21冊目『ごはんですよ』より初回はきのこのさっぱりごはん

[21-1]『ごはんですよ』より初回はきのこのさっぱりごはん(p.8~)

なかしましほ著 株)文藝春秋発行、 撮影 広瀬貴子、ブックデザイン 番洋樹、 2011年4月5日第1版発行 2013年10月5日第3版発行

こんな筈じゃなかったのに…と年末への段取りが狂いはじめる金曜日は気楽に作れて食べられるおうちご飯を再現。

調理時間:お米を給水させる30分程度の時間を含めて小一時間

主な材料:お米、しいたけ、マッシュルーム、まいたけ、ベーコン、ねぎ、しょうゆ、酒、オリーブオイル、レモン汁など

調理の流れ:(下準備でお米は研いで浸水させておく)しいたけ、マッシュルームはスライス、舞茸は手でほぐして調味料であえ、ベーコンは1cm幅に切る。浸水させたお米を入れた鍋にベーコンを敷き、きのこをのせて炊く。仕上げにレモンを絞り、小口に切ったネギを散らす。

出来上がった料理:きのこ類を調味料でさっとマリネしてからお米の上にのせて炊くという、面白いスタイルの炊き込みご飯。マリネするだけでそんなに味が変わるものかな?でやってみたら、しょうゆベースで和えたきのこからでる出汁がしっかりときき、仕上げにふりかける絞り立てのレモン汁で全体が引き締まり、ひと匙口に運ぶ度にほんわり幸せになれるおうちの味。一年中出回っているとはいえ、秋から冬がきのこの旨味が愛おしく、美味しいのでこの季節にぜひお試しあれ。

f:id:mutsuki:201612mr

仕事で疲れて、お腹はすいているけれど料理するのは面倒だという時の選択肢として、お店で食べる外食、出来あいのものをおうちで食べる中食を選びがちだけれど、簡単に作れて食べ終わった後にほっこり出来るおうちのいっぴん料理も良いもの。ラーメンやおうどんが間違いなくおいしいのはわかったうえで、皮をむく必要のない、扱いやすい食材を使った炊き込みご飯に、例えばインスタントのスープを添えるだけ、ここまできたらついでに!という余力が有ればサラダも作ってしまえば、すばらしく立派なおうちごはん。その時々であくまでも無理のない範囲でやればいい。

限られたスタッフ数、ギリギリの状態で運営されている今の職場。ハードな業務に加え、健康管理をしなければ!というプレッシャーがどこか負担になり要のスタッフが倒れ、シフトが大幅に狂い始めた。押し寄せてくる業務にへろへろになりながら、1日の締めくくりには自分で作った料理が食べたくて台所に立つ。いろいろあった日だけれど、うん。今日も美味しく料理できたから、それだけでもういいなぁとお酒を飲みながらほっとする。

こんな季節、忙しいのに料理を作ったのにというお仕着せではなくて、自分やまわりがほっと出来るおうちごはんや時間を作れますように。

残りわずかなこの年の、よい週末を!

<ごはん日記>