300と数十日の食卓

食べること,本を読むこと,音楽をめぐる時間

25冊目『終電ごはん』、『今夜も終電ごはん』から6回めは納豆キムチ豚汁

[25-6]『今夜も終電ごはん』より6回は納豆キムチ豚汁(p.58~)

  梅津有希子、高谷亜由著、株)幻冬社発行、 撮影 新居明子、スタイリング 西崎弥沙、イラスト 松元まり子、  2017年1月10日第1版発行

昨日ほどではないにせよ、風がびゅんと冷たく吹き抜ける火曜は身体を温める汁物を作る。

調理時間:10分以内

主な材料:納豆、豚こま切れ肉、キムチ、ねぎ、すりごま、みそ等

調理の流れ:納豆はさっと水洗いして粘りをとる。サラダ油を熱した鍋でキムチと豚肉に火が通るまで炒めたら水を加えて煮る。しばらく煮た後、味噌を溶き入れ、納豆、ねぎを散らす。

出来上がった料理:「第2章 続・おとうふは免罪符」より、キムチ、納豆、味噌という発酵食品のおいしさが身体に伝わってくる汁物。チゲ鍋の隠し味に納豆を使うことはあったが、一杯分の豚汁の中に入れると立派な具材になる。ほくほくの大豆の食感がやさしく、タンパク質など栄養価も高いので、時短料理だがきちんとしたものを食べている満足感がほんわりと生まれる。冷凍保存されているねぎがあれば、包丁とまな板も不要。土鍋で調理してしまえば長い時間温かいままで口に出来るし、洗い物も最低限で済ませられるので、疲れ果てて帰ってきた日に助けてくれるレシピ。おすすめ。

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納豆がなければ、豆腐でも美味しいだろう。スプーンで適当な大きさをすくって鍋に入れればよい。誰かのために作るなら、包丁で切るのが断然きれいに仕上がるが、自分用なら気楽に作くろう。

いそがしい家で育ったので、子どもの頃からひとりで過ごす時間が多く、部活やお稽古ごと以外は自然と図書館や自宅で本を読んで過ごすようになった。本に囲まれて暮らしたいという幼いころの夢に、今ではワインも加わって(高いワインではなくて、1ダース程のテーブルワインね)いつかそういうスペースを持てる身になりたいものだなぁと『楽園のカンヴァス』(原田マハ著、新潮文庫刊)を読みながらふと思う。

<ごはん日記>