300と数十日の食卓

食べること,本を読むこと,音楽をめぐる時間

26冊目『野菜のごちそう』から最終回は鉄板焼き

[26-8]『野菜のごちそう』より最終回は鉄板焼き(p.32~)

 宮本しばに著、株)旭屋出版発行、 撮影 野口さとこ 宮本しばに、編集 松成容子、design 有)コーズ、  2013年11月1日初版発行

ものすごく寒くて、場所によっては雪予報も出た火曜は焼いたお野菜をもりもり食べる。

調理時間:15分ほど(お豆腐を水切りする時間は除き)

主な材料:キャベツ、キノコ類、玉ねぎ、かぼちゃ等好みの野菜、木綿豆腐、玉ねぎ(すりおろし)、にんにく(すりおろし)、生姜(すりおろし)、豆板醤、しょう油、砂糖、味噌、白ごまなど

調理の流れ:すりおろした玉ねぎ、にんにく、生姜と油を鍋に入れじっくりと加熱する。野菜がきつね色になったら豆板醤とその他調味料を加え一煮立ちさせてタレをつくる。火が通りやすいように切った野菜とお豆腐を鉄板で焼き、タレと大根おろしで食す。

出来上がった料理:ホットプレートも卓上コンロも無いけれど、厚みのある鉄のフライパンを使って「第1章 味噌・しょう油味」から鉄板焼きを再現した。わざわざ野菜を買いにいかなくとも野菜室にあるものを使って作れば、環境にもお財布にも優しくて、でもそんなことをみじんと感じさせない程にタレが絶品で、胃袋がギブアップと悲鳴をあげるまで食べ続けたくなる美味しさ。このタレさえあれば、炒め物や和え衣の決めてとして使えて毎日のお料理がとても楽になること請け合い。どれもおすすめだけれど本書でイチオシのレシピとなった。

f:id:mutsuki:201703bbq

 

まとめに代えて:「第1章 どんなときでもほっとする味噌・しょう油味」で13品とアレンジレシピ、「第2章 香りごと元気をくれるスパイス・香味料味」は14品とアレンジレシピ、「第3章 素材のうまみが際立つ塩分・オイル味」9品とアレンジレシピ、「第4章 この存在がコクを深めるチーズ・乳製品味」では11品とアレンジレシピが紹介されている。和風、中華風、メキシコ風、インド風、アジア風、イタリア風にイギリス風までいずれもとても美味しく作れる野菜料理のレシピ集。

著者自身が長野県の山奥で暮らしていらっしゃることもあり、ほとんどの材料は入手しやすいものばかり。ヴェジタリアン料理って健康には良さそうだけれど、どこか物足りないと感じられる人もいるだろうけれど、しっかりした味のものから、あれ?自分が普段食べていたものって味付けが濃かった?という疑問を抱かせるほどに素材の美味しさを感じさせるレシピまで様々な魅力が詰まっている。

素材の持ち味を活かすためのタレやソース使いが非常にうまいんだなぁ。

2016年10月刊行の『野菜たっぷり すり鉢料理』を再現するつもりが諸事情につき本書を取り上げた。宮本さんの本は、京都の児童書専門店のブログで知り、すぐに取り寄せたのが大当たり。普段書店の棚に並んでいない本の中にも、素敵な本はたくさんあって、こんな出会いは嬉しい限り。

FMを聴いていたら、アメリカでマイケル・ジャクソンの人気曲をアンケート調査した結果、"man in the mirror"がベストに選ばれたとのこと(何調べか詳細は不明)。日本ではさほどメジャーな曲じゃないものの、そこまでの人気を博すだけの文化的、歴史的な背景があるのだろうと懐かしいmvを観てしんみりとする。


Michael Jackson - Man In The Mirror (Official Video)

<ごはん日記>