27冊目『プレミアムな和サンド』から最終回はりんごのはちみつゆず風味のトーストサンド
[27-7]『プレミアムな和サンド』より最終回はりんごのはちみつゆず風味のトーストサンド(p.91~)
ムラヨシマサユキ著、法)文化出版局発行、 撮影 木村拓、スタイリング 城素穂、編集 園田聖絵 浅井香織、 2017年2月19日初版発行
東京では桜の開花宣言が出たものの、冷たい雨が降る火曜は果物を使ったトーストサンドを作る。
調理時間:20分ほど
主な材料:胚芽入り山型食パン(8枚切り)、紅玉りんご(くし切り)、ゆず(横半分に切る)、はちみつ、クリームチーズ、バター
調理の流れ:横半分に切ったゆずの一方は果汁を絞り、残りは皮ごと薄切りにする。ボウルに入れたはちみつにゆずの果汁を少しずつ加え混ぜ、スライスしたゆずも加える。蒸し器をセットし、ゆずはちみつをかけたりんご入りの耐熱皿をのせてしばらく蒸した後取り出し粗熱を取る。トーストした食パンの半量の片面にクリームチーズを塗り、汁気を切ったりんごとゆずの皮をのせ、残りの食パンの片面にバターを塗ってかぶせる。
出来上がった料理:「スイーツ」の章より本blogを始めて初の甘いものを再現した。あっという間に出来る柚子の香り高いりんごのコンポートの美味しさをクリームチーズのこくが引き立てる大人向けトーストサンド。りんごの火の入れ方次第で口当たりが随分変わってくるので、レシピの加熱時間は目安にして、お好みの柔らかさで(画像は柔らかめに仕上げたもの)
このトーストサンドの面白味の一つはパンの切り方。横ではなく縦に切るので、どこを食べてもりんごがほぼ均等に入っている。
ムラヨシマサユキ先生といえばレシピ本やSIHORIさんのお教室、NHKのきょうの料理でも教えていらっしゃるのでお菓子専門と捉えられているかもしれないが、パンを含めて料理全般への造詣が深く、ご縁があって教室に数度通わせていただき瞬く間に魅了された。東京ではオーヴンがないので、本書をもってようやくレシピを再現出来たのはとても嬉しい。
下の画像は教室で習った栗入りシュトーレン。料理教室の風景も紹介したかったのだが、見つけられず。
まとめに代えて:おいしくサンドイッチを作るための下知識を序章として、「魚介で」ではフライ、蒸し物、焼いた魚介を使った13品、「肉で」ではカツ、たたき、焼き物などを使った12品、「卵で」では出汁巻きや炒り卵等を使った4品、「大豆製品で」では湯葉や豆腐クリームを使った4品、「野菜で」では蒸し野菜やひじきを使った10品、「スイーツ」はホワイトチョコやようかんを使った7品が掲載されている。
食パンの厚さ、生地の種類まで細かく解説してある上に、サンドイッチを美味しく仕上げるための、例えば重しをして馴染ませることやうまく切るコツなどまで写真付きで載っているのでサンドイッチ作り初心者にも優しい料理本となっている。とはいってもサンドイッチを均等に切るのは思いのほかに難しく、(サンドイッチ自体はあっという間に出来上がるのに)包丁を入れるときが一番緊張した。
パン好きの京都で生まれ育ったことや、サンドイッチ発祥の地イギリスに暫く住まわせてもらったこともありサンドイッチは大好きな食べ物。なかなか気に入ったお店には巡りあえないが、このレシピたちがあればどこに住んでもサンドイッチ難民にはならなくてもいいんだなぁ。無い物ねだりをしなくても、身近にあるもので自分で十分おいしく作れること、取り合わせを考える面白さを気づかせてくれる貴重なサンドイッチ本。
体調がほぼ万全になってきたので、木曜のことの顛末を少しだけ。
身体がだるいものの、10-feetのツアーファイナルはいつもの音楽友だち3人と2階指定席で観ることが決まっていたので、仕事上がりにバタバタとお台場へ。19時開演まで間があったのでコンビニで各々アルコールを適量買い飲み干してから会場入り。竹原ピストルのパフォーマンスに茫然と涙し、10-feetで通路で飛び跳ねて踊っていた途中から記憶が曖昧になり、終演後みんなで興奮して感想を言い合ってから完全にブラックアウト。目覚めると金曜の朝の自宅で、心配する友だちからlineがわんさか入っていたので最大限の力を振り絞り最低限の報告とお礼を打ち、再び眠り夜シフトに備える。
その日より数日間は味付き飲料、固形物も身体が受け付けず、水で身体を支えてもらっていた。これから水だけでも生きていけるとぼんやりした頭で考えてもみたけれど、そんなの楽しくないよな。作りたいもの、食べたいもの、なにより食べてもらいたいものがいっぱいあるんだもの。
<ごはん日記>