300と数十日の食卓

食べること,本を読むこと,音楽をめぐる時間

28冊目『ごはん同盟のほぼごはん弁当』から最終回は牛肉ときのこの混ぜごはん弁当

[28-8]『ごはん同盟のほぼごはん弁当』より8回めは牛肉ときのこの混ぜごはん弁当(p.72~)

 しらいのりこ著、社)家の光協会発行、 撮影 キッチンミノル、スタイリング 久保原恵理、デザイン 根本真路、  2017年2月1日初版発行

明日、関東甲信越の平地部では雪の恐れがあると予報が出る程冷えた金曜日は、プレミアムではないけれど今年度の締めくくりご褒美弁当を作る。

調理時間:15分ほど

主な材料:(主菜)ごはん、牛ももブロック(一口大に切る)、生椎茸(一口大に切る)、にんにく(みじん切り)、しょう油、練りわさび、小ねぎなど。(副菜)もやし、紅ショウガ。

調理の流れ:(主菜)牛肉に塩こしょうをふりしばらく室温で置く。油を入れたフライパンでにんにくが香るまで炒め、シイタケを加え焼き色がつくまで加熱する。牛肉を入れ、焼き色がついたら合わせ調味料を加えて火を止める。ボウルにごはんと炒めた具材を加え混ぜ、最後に小口切りにした小ねぎを散らす。

(副菜)さっと茹でて水気を切ったもやしに紅ショウガ、ごま油を加え混ぜ、味を整える。

出来上がった料理:「第3章 具材と一緒に混ぜるだけ 混ぜごはん弁当」より、ハレの日の贅沢ステーキ弁当を再現した。しっかりと炒めたシイタケの旨味がご飯にしっとりと馴染み、贅沢な厚めのお肉のしょう油味が堪らなく美味しくて、食べ終わった後の仕事がさくさく進みそう。大切なプレゼンや仕事の翌日などにねぎらいの意をこめて作るのも良いだろう。

このお弁当の副菜、もやしと紅ショウガのナムルも素晴らしい。紅ショウガにごま油ともやしの甘みがほどよくきいて、味に絶妙の変化をもたらしてくれる。写真よりどっさり入れるほうがさっぱりと食べられて、女性におすすめ。

f:id:mutsuki:201703bsb

まとめに代えて:今回はごはん好きの、ごはん好きによる、ごはん好きのための炊飯系フードユニット「ごはん同盟」さんの著作を取り上げた。本書のポイントを数個あげると、

・お弁当の中身はほぼごはん。

・繊細な盛り付けはいりません。

・だしを使わなくても美味しく作れる。

・品数が少ないから準備も簡単。

・好きなおかずを2品だけ等、貴重な朝時間でも時間をかけずに作れるレシピばかり。

「第1章 おかず2品でつくる白ごはん弁当」にはお肉やお魚を使ったおかずのお弁当が16個。「第2章 ごはんと具材を重ねて 重ね弁当」ではたれかつ弁やオムライス弁当など8個。「第3章 具材と一緒に混ぜるだけ 混ぜごはん弁当」は高菜と豚肉の混ぜごはん弁当、ドライ麻婆ごはんなど8個。「第4章 具材を炊飯器に入れるだけ 炊き込みごはん弁当」ではシンガポールチキンライス弁当、(沖縄風)豚バラ肉とかぼちゃの炊き込みごはん弁当など7個。「第5章 好きな具材で作るおむすび弁当」ではお弁当の他におむすびの握り方、具材や豚肉巻きおむすびや焼きおむすびの作り方が掲載されている。他に塩麹付け、オイル漬け、ヨーグルト漬けのススメ、副菜のバリエーション、卵料理、きんぴらやふりかけについてのコラムもある。

レシピは一人分、用意する材料も少なく、3ステップのレシピなので、春からの新生活でお弁当デビューする人や、わたしのように久しぶりにお弁当を作る人のリハビリにもぴったり。

さて、これほどに「ごはん」を押すユニットのご出身は、三度の飯より飯が好きな八王子(東京都)ではなく、米所の新潟県。試作係のしらいのりこさん(奥様)が白根市、試食担当のシライジュンイチさん(旦那様)が寺泊町。いろいろなお弁当本が出ているが、ごはんを美味しく、たくさん食べるためのお弁当という切り口が面白く、instagram映えを気にしないところもこのご時世にかえって好ましく思え、取り上げることにした。

早いもので明日には4月がやってくる。このところ2年ごとに来日してくれているSir. Paul McCartneyの来日公演は4月の後半。幸いなことに4年前、2年前ともに生で聴くことが出来て、満ち足りた気持ちでいるので今回は行かなくても良いなぁと思っていたが、fmからこの曲が流れて、こころがざわざわしてきた。今朝は散歩中に急にバックしてきたパイプ満載のトラックにひかれかけ(十字路で鉢合わせた右折車のために直進のトラックが道を譲りバックするという残念な判断ミス)肝が冷えたので、元気に生きている間に(笑)ふらっと行ってみるかなぁ。

4月。2~3月のよく頑張った自分や周りの人にお疲れさまを、なにより週末がよいものでありますように。

~We can do what we want, We can live as we choose,You see there's no gurantee, We've got nothing to lose~  "new" Paul McCartney


ポール・マッカートニー - NEW (歌詞・日本語訳付)

<ごはん日記>