300と数十日の食卓

食べること,本を読むこと,音楽をめぐる時間

32冊目『三陸わかめと昆布 浜とまちのレシピ80』から4回めは昆布と手羽中の中華風煮もの

[32-4]『三陸わかめと昆布 浜とまちのレシピ80』より4回めは昆布と手羽中の中華風煮もの(p. 53~)

『婦人之友』『明日の友』読者のみなさん、本谷恵津子、横山宗一、小関泰著、婦人之友社発行、 料理 仙台友の会、 撮影 佐藤則子、鈴木正美、松田哲郎、本社写真部、 デザイン 塚田佳奈、スタイリング 駒井京子、 2017年3月11日初版発行 

更新が暫く滞っていたけれど、時間をうまくやりくり出来なかっただけで、毎日のご飯をおいしく食べて元気に過ごしています。本日は少し時間はかかるものの、うっとりするほどに美味しい煮込み料理を。

調理時間:40分ほど(昆布と干し椎茸を戻す時間を除き)

主な材料:鶏手羽中、塩蔵昆布、干し椎茸、生姜、ごま油、酒、しょう油、砂糖、みりんなど。

調理の流れ:昆布は縦半分に切り、洗ってから塩抜きして結ぶ。干し椎茸を戻し、石突きをのぞき、半分に切る。フライパンにごま油、しょうがを入れて香りが出るまで熱し、手羽中を加えて焼き色がつくまでしっかり焼き、酒をふり入れアルコール分を飛ばす。昆布、干し椎茸と干し椎茸の戻し汁を入れて、落としぶたをして20分ほど煮る。調味料を加えて煮汁が無くなるまで更に煮る。

出来上がった料理:「料理のプロのレシピ」より昆布、干し椎茸に鶏の手羽中から出るうまみをたっぷり含んだ煮物を再現した。

材料を見るだけでもこの組み合わせは美味しいに違いないと感じさせるし、実際出来上がった料理を口にすると、ほうっと思わずため息がでる程のお味に仕上げられる。から揚げとはまた違う、口の中でじわじわと美味しさが広がっていく煮物は、骨からするっとはがれる鶏肉、煮汁をたっぷり含んだ干し椎茸、見た目は地味だけれど主役の昆布のどれも冷めても美味しいので普段の食卓にも、おうちでの飲み会でも大活躍するだろう。

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本書でも、帰省時か出張料理時に作って、誰かに食べてもらいたい料理に出会えた。「ポルトガル風の豚とあさりの昆布蒸し」も誰かと分かち合いたい美味しさだし、この本ではまだまだ素敵な出会いがありそうで、明日からの料理も楽しみになる。

 

本人、至って呑気で自覚は無かったのだけれど、家族には心配をかけているようで、先日遂に末弟が東京に訪ねてきた。第一志望の大学にふられ、次の年まで頑張ると言い張ったわたしに母が強固に反対して、参考書を全て捨てられた上、制服採寸時の直前逃亡の防御策にと付き添い派遣されたのもこの末弟だった(笑)あのときも今も人生の節目に立っているけれど、本命校に再挑戦していたかもしれない自分が、あったかもしれない未来が今もすこし眩しく感じられるので、今回は明るくて、おもしろみがある方向をしなやかに選べるようにしたいなぁ。

こんな時にふと聴きたくなるSIONのやさしい歌の詞を少し長めに引用する。

空を飛びたいなら、飛行機に乗らなきゃ。どこからでも飛べるわけじゃない。test test testを重ねて。プロペラは回るか、翼は歪んでないか、どこからでも飛べるわけじゃない。(中略)青い空の日だけじゃない。強い風が吹いたり、雨が降ったり、雷が鳴ったり、目をつむって飛ぶ歳じゃない。悲しいあなたを想ったり、かわいい君を想ったり、おまえを思ったり。
~test/SION~


test SION

<ごはん日記>