300と数十日の食卓

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33冊目『食べ方帖』から4回めはクミン風味のミートボールと野菜の煮込み

[33-4]『食べ方帖』より4回めはクミン風味のミートボールと野菜の煮込み(p.86~)

長尾智子著、文化出版局発行、 アートディレクション、デザイン 茂木隆行、 撮影 赤尾昌則、鈴木正美、編集 大谷道子、田中薫、 2017年3月26日初版発行

晴れているものの湿度が高くて、もんわりする水曜はスパイスをきかせた料理を。

調理時間:30分ほど

主な材料:合挽き肉、にんじん、トマト、玉ねぎ、かぼちゃ、パン粉、卵、すりおろしにんにく、クミンパウダー、ナツメグパウダー、薄力粉、すりおろししょうが、レモンペースト(別レシピ)、赤唐辛子粉、イタリアンパセリなど

調理の流れ:野菜はやや大きめに切り分ける。ボウルに挽き肉、パン粉、卵、にんにく、スパイス類、塩、こしょうをを入れてさっと混ぜた後、薄力粉を加えて粘りがでるまで手でよく練る。油とクミンシードを入れて火にかけ香りがたったら、同じ大きさになるように丸めたミートボールを焼く。表面の色が変わったら、野菜を入れ、しょうがとレモンペーストをのせ、塩、赤唐辛子粉少々をふり、水を加えて蓋をして蒸し煮にする。器によそった後にイタリアンパセリをふる。

出来上がった料理:「8; 煮込み料理はすべて「肉じゃが」である」より、クミンの香り高い煮込み料理を再現した。

つなぎに牛乳を使わず、パン粉、卵と小麦粉でまとめあげたミートボールは、柔らかすぎず、固すぎず、お皿の上でスプーンを使って食べたい大きさにわけても崩れない配合なので、覚えておくと他の煮込み料理にも使えて便利。

スパイスと並びこの料理の鍵となる塩レモンのペースト版であるレモンペーストは、爽やかな香りと酸味が鮮やかで、口に含むと鼻にぬけるクミンの香りと共に余韻に残るお味。煮込んだ野菜の中では、ぴりっとしたスパイスによりカボチャのホクホクした甘みが引き立てられて、とても美味。トマトと玉ねぎは煮込みのベースの味であり、水分を出すので欠かせない存在として。

ミートボールを作るときに手が少し汚れるが、それ以外ではみじん切りもないので、簡単に出来上がるのに、たっぷりの野菜とお肉をこれはどこの国の料理なんだろう?と異国の風を感じながら美味しく食べられる。※なお、このミートボールについてはプロセス写真でクミンシードが入っているので、レシピ材料欄には記されていないが使うことにした。

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イシイのミートボールか、はたまた「101匹わんちゃん」の影響か、ついトマトソースで煮込んでしまいがちだが、本書に記されているようにカレー粉を入れてもぜったい美味しいだろうし、入れるスパイスによってミートボールはかなりアレンジがききそう。

 

 あまりに暑くて髪の毛を20cmほど切ったら、まず手入れが楽になり首回りも随分と涼しくなった。次回はさらに切りたいのだが、短くすればするほどヘアサロンに行かねばならない頻度も高くなるので考えどころ。

<ごはん日記>