300と数十日の食卓

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35冊目『ワインがおいしいフレンチごはん』から初回は卵の赤ワイン煮

[35-1]『ワインがおいしいフレンチごはん』より初回は卵の赤ワイン煮(p.28~)

料理 飯島奈美、ワイン監修 杉山明日香、 株)リトルモア発行、 デザイン 木村裕治、後藤洋介、 撮影 宮崎純一、編集 加藤基、當眞文、 2017年5月26日初版発行

気温は高くないものの、湿度にしてやられる水曜日。真夏になる前にワインと料理のマリアージュについての料理本を紹介する。

調理時間:15分ほど

主な材料:厚切りベーコン、マッシュルーム、みじん切りエシャロット(玉ねぎでも可)、卵、赤ワイン、バター、チキンスープ、砂糖、薄力粉など(あればイタリアンパセリも)

調理の流れ:マッシュルームは4等分に、ベーコンは拍子木切りにする。小鍋に赤ワインを注ぎ半量になるまで煮詰める。小さいフライパンにバターを入れて火にかけ、溶けたらエシャロット、ベーコン、マッシュルームの順に加えて炒め合わせる。全体に油が回ったら薄力粉を加え粉っぽさが無くなるまでさらに炒める。フライパンに赤ワインとチキンスープを加え、塩、黒こしょう、砂糖で味を整える。卵を割り入れて、蓋をして半熟になるまで煮る。

出来上がった料理:初回はブルゴーニュの郷土料理、コック・オー・ヴァン(鶏肉の赤ワイン煮)の余ったソースで卵を食したのが始まりというウフ・アン・ムーレットを作った。

料理に使うワインは普段飲んでいるものを!がモットーだが、今回は本書の主旨を汲んで、記されている条件に近いワインを選ぶという贅沢をさせて頂く。ブルゴーニュのピノ・ノワール100%、辛口の赤ワインを先ずはテイスティングしてから料理に使う。

本の材料には記されていないが、写真ではイタリアンパセリのみじん切りがふってあるので、冷蔵庫にあるなら使うと、より香り高い一品に仕上げられるだろう。その他、赤ワインを煮詰める工程は、チキンスープと合わせてやってもいいのでは?と思われるかもしれないが、赤ワインのみを半量になるまで小鍋で煮詰めることでコクと酸味が際立つので、自己流で判断せずにレシピに従おう。半量が見極めにくい場合は、鍋に赤ワインを注いだ時点で菜箸を一本、鍋底まで垂直に差して引き抜くとうっすら赤いワインのラインが残る。ある程度煮詰まったら、鍋に先ほどの菜箸を差すと、半量の見当がつく。(菜箸でなくとも、スプーンやフォークなど鍋に入ったワインの深さが比較しやすい器具を使えばよい)

肝心の赤ワイン煮、マッシュルームとエシャロットの香り、ベーコンから出た旨味と赤ワインの酸味をまとった半熟卵は極上のおうち飲みのおとも。卵の火の入れ加減は好みで調整出来るし、出来立てのふわふわあつあつを美味しい赤ワインと一緒にゆるりと楽しめる家飲み、しみじみと良いなぁ。

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一人2個の卵。スプーンを入れると黄身がこの位にとろりが個人的な好み。火の入れ加減は人それぞれで。

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外食ではなかなか手が出ない価格帯のワインでも、お店で買って家で飲むならコストは数分の1で済ませられる。日々相当量飲むので(笑)晩酌時は1,000円以下のテーブルワインを心がけているが、これから数日間は少し背伸びをしたワインと美味しいフレンチを楽しもう。

 

将棋のニュースが持ち切りだった昨日から勝負飯ということばをよく耳にするようになった。恥ずかしながら勝負飯がなんなのかを理解していなかったのだが、ここぞという場面に備えるためのごはんという意だったのか。

わたしの場合、大きな仕事の前は食事をする時間もままならないことが多く、食欲自体を感じなくなるので、終わった後のご褒美飯に重きをおくきらいがある。大きなイヴェントが終わった後に飲むビールの最初の一口に勝るものはなかなか無いなぁ。

勝負飯を調べていてすぐにヒットしたサイト。歴史と絡めて郷土飯が紹介されていて、塩ホワイト焼きそばなるものに興味津々。狭いせまいと称される日本にもいろいろな郷土飯やお酒があって、調べだすと、ワクワクする。

謙信公の勝負飯 | 上越観光ネット 上越観光コンベンション協会

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