300と数十日の食卓

食べること,本を読むこと,音楽をめぐる時間

35冊目『ワインがおいしいフレンチごはん』から3回めはホタテのカルパッチョ 梅肉ソース

[35-3]『ワインがおいしいフレンチごはん』より3回はホタテのカルパッチョ 梅肉ソース(p.14~)

料理 飯島奈美、ワイン監修 杉山明日香、 株)リトルモア発行、 デザイン 木村裕治、後藤洋介、 撮影 宮崎純一、編集 加藤基、當眞文、 2017年5月26日初版発行

6月30日は夏越祓で半年の穢れを払い、水無月というお菓子を食べて残り6ヶ月間の無病息災を祈る習わしがある。近くの神社で茅の輪は潜っているものの、今年もエア水無月で済ませた金曜日はミネラル×ミネラルのマリアージュを。

調理時間:15分ほど

主な材料:生食用ホタテ、梅酢、たたいた梅干し、すりおろしトマト、砂糖、シブレットなど

調理の流れ:シブレットを切り、ソースの材料を混ぜ合わせる。ホタテには軽く塩をふり、暫くおいてから水洗い、水気を拭い、薄切りにする。お皿に並べ、梅酢を少量ふりかけた上からソース、オリーブオイルを回しかけ、シブレットをのせる。

出来上がった料理:本日のカルパッチョにはコート・デ・ブランのロゼ・辛口シャンパーニュと提案されているが、blogのためにとはいえ無い袖はふれないので(笑)、デミ(1/2サイズ)ボトルの辛口シャンパーニュを用意した。シャンパーニュは空気にあまり触れない方がよいので、マグナムサイズのボトルに入っているものが美味しいとされている。マグナムボトルを開ける機会は滅多にないだろうけれど、豆知識として。

ホタテの下準備で塩を軽くふるとレシピにあるが、塩がかかった部分は白く色が変わる。水で洗っても変色したままなので、お皿には下面にして盛り付けよう。このレシピとは別に、ホタテを焼く場合は焼く直前に塩をふることで変色を避ける。

叩いてペースト状にした梅干しにすりおろしたトマトを合わせると、なぜかほんのりイチゴ風味になり、このソースはカルパッチョだけではなくて、サラダのドレッシングや、本文に出てくるように素麺の汁に入れても美味しそう。ホタテの乳白色とソースの色のコントラストもきれいなので、おもてなし料理としても使える一品。これは、さっぱりとして美味しい。

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3回目にしてシャンパーニュ。そして、生食用のホタテ。こんな大盤振る舞いをしていいのだろうか?いや、しかし、おいしい料理とお酒をあわせて楽しむんだから野暮は無し!と自分に言い聞かせる。

 

小さいボトルながらもシャンパーニュを飲むんだから、なにかおめでたいことを探そうとネットで調べてみたら、6月30日はこの5月にも来日したベーシスト Stanley Clarkeのお誕生日。乾杯しながらyoutoubeを再生していると、maurice whiteの"I need you", からearth, wind & fire"september"など、どんどん自動再生してくれて、部屋中に懐かしい音が溢れ出す。

7月がやってくる。東京では明日からいっきに30度越えの気温と予想されているが、暑い日本の、今年の夏を楽しめる休日となりますように。


Stanley Clarke, George Duke - Sweet Baby

<ごはん日記>