39冊目『おうちで食べようクイック麺』から2回めは四川の担々麺
[39-2]『ウー・ウェンさんのおうちで食べようクイック麺』より2回めは四川の担々麺(p.22~)
ウー・ウェン著、 株)講談社発行、 アートディレクション 昭原修三、デザイン 酒井由加里、撮影 今清水隆宏、スタイリスト 久保原恵理、編集 松原京子、 2007年5月21日初版発行、2008年6月10日 第2刷発行
朝の空が水彩画のように透明な青で、空を見ながらずっと歩きたくなった金曜はピリリと辛い温麺を。
調理時間:10分以内
主な材料:中華生麺(細麺)、豚ひき肉、小口切り万能ネギ、花椒(粉ではなく実)、一味唐辛子、酒、醤油、すり白ごまなど。
調理の流れ:花椒はから炒りした後、すりつぶす。サラダ油を熱したフライパンで豚ひき肉をしっかり炒めたら、ねぎを加えて火を止め、別皿に取り出す。フライパンにサラダ油と一味唐辛子を入れて香りが立つまで熱し、液体調味料を加え一煮立ちさせた後、火を止めてすり白ごまと花椒を加え混ぜる。茹でてしっかり水気をきった麺にタレを絡める。
出来上がった料理:「中華麺」の章より、汁ありではなく汁なしが本式だという四川坦々麺を再現した。
材料、作り方共にとてもシンプルで、すりゴマで甘みはほのかにあるものの、花椒と唐辛子のすっきりした香りとシャープな辛みを味わえる。ガラスープの素などを使わない分、豚肉の脂から出る旨味やスパイスの味を楽しめるんだろうなぁ。あまり食欲がなかった筈なのに、胃が刺激されて、完食したばかりか、お代わりまで作りかけてしまったおいしさ(笑)
花椒をから炒りするのが面倒だと感じられるかもしれないが、小さめのフライパンの中で実をしゃらしゃらと鳴らしながら火を入れていくと、ほのかに甘い香りが漂ってきてほんわりとした気持ちになれるので、一度試してみてほしい。
ここ数年スパイスをすりつぶすのに使っているのは備前焼の一陽窯さんのもの。手のひらにすっぽり収まるサイズにも関わらず、かなり固い粒黒胡椒でもゴリゴリ挽けるし手入れも楽なので手放せない。
写真やスタイリングが素敵だとか、気になるレシピが数個あれば買っていた料理本だが、ここ数週間は欲しくなるものに出会えず。こんなふうに物欲が湧いてこない時期は部屋には溜め込んだレシピ本を整理し、眺め返しあれこれ想像して静かに過ごす。
今年も九月がやってきた。あと4ヶ月しかないと捉えるか、まだ4ヶ月あると踏ん張るか。この週末は大型台風もやってくるらしいので、お天気には注意しつつそれぞれの時間がうまく回りますように。be happy!
<ごはん日記>