300と数十日の食卓

食べること,本を読むこと,音楽をめぐる時間

41冊目『がんばりすぎないごはん』から初回は豆乳担々麺

[41-1]『がんばりすぎないごはん』より初回は豆乳担々麺(p.99~)

近藤幸子著、 株)主婦と生活社発行、 デザイン 塙美奈、撮影 福尾美雪、調理アシスタント 田中恵美、編集 小田真一、 2017年9月11日初版発行

よく晴れて気温も上がった木曜は好物の担々麺を。

調理時間:10分以内 

主な材料:中華生麺、[肉そぼろ] 豚ひき肉、みじん切りニンニク、醤油、砂糖 [スープ] 豆乳、白すりごま、中華スープの素、酢、砂糖、塩など

調理の流れ:フライパンにニンニクを入れて香りが立つまで炒めたら、肉を入れて焼き色がつくまで炒め、調味料を入れ混ぜ合わせる。麺を茹で始めたら、鍋にスープの材料を全て混ぜ合わせて火にかける。器に麺を盛り、スープ、肉そぼろ、香菜などの青菜をのせ、ラー油をかける。

出来上がった料理:「第5章 お助け麺とお助けご飯」よりニンニクと香菜を切るのに包丁を使うぐらいで、フライパン1つ、鍋2つで作れる簡単な麺料理を再現した。

練りゴマではなく、すりごまを使うのでカロリーが抑えられ、豆乳の風味をじっくり味わえるようにバランスが取られている。後でかけるラー油で辛味を加えるため、辛みが調整が出来て辛いもの好き、苦手な人、どちらにとっても有難いレシピ。

本格的な味を作るには香り高い香菜を入れたいところだが、なければ青ネギや三つ葉で香りを添えたり、麺を茹でるついでに茹でた青梗菜や小松菜で野菜を入れられれば栄養価も加えられる。

f:id:mutsuki:20170916144430j:plain

このスープは混ぜ合わせるだけで冷たい坦々麺用にも使えるので暑い季節には重宝しそう。温麺で作る場合は、使う豆乳にもよるが酢が入っているためスープが凝固しやすいので火加減に注意しよう。

 

夕方帰宅。ネットで調べ物をしていたら、料理本のデザインについてトークイベントが開催されるのを知り、すぐに申し込み参加してきた。敬愛する高橋みどりさんというフードスタイリストさんとcookcoopの鈴木めぐみさんの対談だったのだが、多少マニアックな話も含め昭和30〜40年代の料理本から今のものまで、スタイリストの視点からの興味深いお話を伺うことができた。

レシピに書いてある通りの材料をきっちり揃えなくては料理が出来ない人が増えているのは、料理本を作り世に送り出してきた自分たちの世代の功罪かもしれない。けれど買う側も、そろそろ自分で考えて選ぶことをし始めて良いのでは?という高橋さんの言葉が印象的だった。フードスタイリストとしてご活躍されているのは重々存じ上げていたが、関わられた数多の料理本の中で唯一重版がかからなかったのが『酒のさかな』(2007年、メディアファクトリー刊)、それ以外は売れているというのだからすごいなぁ。

<ごはん日記>