300と数十日の食卓

食べること,本を読むこと,音楽をめぐる時間

41冊目『がんばりすぎないごはん』から2回めは牛肉とさつまいもの赤ワイン煮など

[41-2]『がんばりすぎないごはん』より2回めは牛肉とさつまいもの赤ワイン煮(p.65)、さば缶とミントの和えもの(p.48)

近藤幸子著、 株)主婦と生活社発行、 デザイン 塙美奈、撮影 福尾美雪、調理アシスタント 田中恵美、編集 小田真一、 2017年9月11日初版発行

久しぶりにまとまった雨が降った金曜は、じっくりお酒が飲める2品を。

調理時間:10分ほど(電子レンジを使わない場合)

主な材料:[さば缶とミントの和えもの] さば水煮缶、くし切りトマト、千切り生姜、ざく切りミント、小口切り万能ネギ、ナンプラー、ライム果汁、赤唐辛子、砂糖(ライムがなければ他の柑橘類を使う)  [牛肉とさつまいもの赤ワイン煮] 牛細切れ肉、乱切りさつまいも、くし切り玉ねぎ、赤ワイン、だし汁、醤油、砂糖、バター

調理の流れ:[さば缶]さば缶の水気をきり、まず調味料を入れて混ぜ合わせたボウルの中に鯖缶を大きめにほぐしながら加え混ぜ、野菜を加え大きく混ぜる。[牛肉] さつまいもは蒸し器で表面が粉をふくまで蒸す(レシピでは電子レンジ使用)。バターを入れたフライパンを火にかけ、とけたら肉と玉ねぎを炒める。肉の色が変わったらワインを注ぎ、沸騰させてから他の調味料を注ぎしばらく煮る。

出来上がった料理:「第2章 食材の組み合わせだけで」よりさば水煮缶が極上のお酒の肴になる和えものと「第3章 鍋とオーブン、おまかせ料理」からお子さんから大人まで楽しめる煮物を再現した。この2品を一度に作るならさつまいもを蒸している間に、さばの和えものを準備した上、冷蔵庫で冷やすことができる。

京都人にとってさばは特別な食材だが、特有の臭みを緩和させるためにはどうしたら?で生姜、柑橘類の絞り汁、ネギにミントを加える。トマトで酸味と水気を加えて、でもちょっと味が薄まっちゃうからナンプラーでコクを増そうという味の組み立て。香りとさっぱりした感じを出すために入れるミントがなければ大葉でも美味しそう。煮物を作っている間に作り上げて、味見をしたらうわ!これは!とお酒が飲みたくなってたまらなくなったお味。美味しい。

牛肉とさつまいもの煮物は、玉ねぎと牛肉を調味料で煮ている最中に味見するともっと砂糖がいるかな?と感じさせるが、さつまいもと煮込むとぐんと甘くなる。バター風味のさつまいもなんて絶対美味しいに決まっているのに、牛肉からのだし汁も加わって、小さなお子様にも喜んでいただける優しい甘みの煮物。お肉と見せかけて実はさつまいもが主役なので、こればかりは他のものに変えず作ろう。

f:id:mutsuki:201709sbs

複雑な手順なぞ不要なレシピで、取り合わせが新鮮で、きちんと美味しいから口にすると嬉しくなる。今晩の2品とも、誰かのために作って一緒に食べる喜びを分かち合いたいおいしさ。

 

(比較的)ご近所の神社が今日からお祭りで、境内は屋台で埋め尽くされていたのに部屋の中まで雨音が響いてくるほど降っている。ライブ、お芝居に食べ歩きで外に出かけるが、たまにであって、家に居ることをこよなく愛し、雨も好む私にとって降雨は一向に気にならないのだけれど、そうだね、お祭りを待っていたお子さんたちは明日までわくわく楽しみを持ち越せるね。

秋がすうっとやってきた今年。味が深くなりだした旬の食べ物や、平日に読めなかった本、気になっていたイベントを楽しんだり、特別なことはしなくとも外で秋ならではの空を眺めたり、それぞれの素敵な時間を笑顔で過ごせますように。

f:id:mutsuki:201709

<ごはん日記>