300と数十日の食卓

食べること,本を読むこと,音楽をめぐる時間

43冊目『おうちで美味しい韓国ごはん』から4回めはビビンめん

[43-4]『おうちでおいしい韓国ごはん』より4回めはビビンめん(p.124)

重信初江著、 株)主婦の友社発行、 デザイン 釜内由紀江、清水圭、撮影 土屋哲朗、山田洋二、佐山裕子、スタイリング 二野宮友紀子、坂上嘉代、編集 町野慶美、 2017年8月31日初版発行

夜半は雨風ともに凄まじかったが、朝は名残の風が通りを吹き抜けるくらいで、昼前よりからりと晴れた月曜は冷たい麺を。

調理時間:15分ほど 

主な材料:韓国冷麺(あれば)、薄切り大根、薄切り人参、ゆで卵、薄切りリンゴ、市販のチャーシュー、酢、塩、コチュジャン、醤油、ごま油、砂糖など

調理の流れ:野菜を切り、酢と塩を混ぜ合わせたボウルに浸けおき、出てきた水気を絞る。コチュジャンなどのかけタレの調味料を混ぜ合わせておく。冷麺を茹で、冷水でしめて器に盛り、野菜、チャーシュー、卵、かけタレをのせる。

出来上がった料理:「第5章 一皿あれば大満足の味!シンプルに味わうごはんとめん」より、韓国料理店に行くと必ず頼むビビンめんを再現した。

麺が主役なのに、食べ終わるとぽりぽりとした食感の大根と人参のナムルの甘みや美味しさがあとを引く美味しさ。チャーシューの醤油で煮込んだお味も、薄く切ったリンゴの爽やかな甘みも麺と一体になって、箸を運んでいる間中、にへらと笑みが浮かぶ。ビピンバやナムル、韓国冷麺は頻繁に作るが、ビビンめんってこんなに簡単にお家で出来てしまうのか!と嬉しくなる。辛味も自在に操れるので、オススメ。

レシピや通常お店で提供される時にのっているゆで卵だが、消費しなくてはならない温泉卵があったので、今回はそちらを使った。ねっとりとした黄身が赤く染まった麺に絡んで、これはこれで美味しい。

f:id:mutsuki:201710bpn

ほどほどに努力はしているつもりなのに、体重は一向に落ちてくれないので、麺を少なめにしてレシピ外のもやしのナムルを加える。

 

週末は予定をこなした後、紀伊国屋書店新宿本店へと向かう。北村薫さんの<円紫さんと私シリーズ>最新刊の『太宰治の辞書』刊行記念で、歌人・穂村弘さんとのトークイヴェントがあるなら、時間をどうにか捻出してでも行かねばならぬ。前作『朝霧』より17年ぶりに執筆された同シリーズだが、なぜ今になって?という質問から、表現というものの残酷さについて、私が学生時代より敬愛する高橋睦朗さんとのエピソードや、松本清張、折口信夫にまで話が及び、かつての文学少女としては堪えられない時間を過ごさせてもらった。書かれた言葉のみならず、会話を交わす上での言葉の選び方がさらっとしているようで実に丁寧で、耳を通じてすうっと心に届く。

www.tsogen.co.jp

<ごはん日記>