300と数十日の食卓

食べること,本を読むこと,音楽をめぐる時間

44~5冊目『みそ汁はおかずです』、『ひだゴハン』から2回めはかぼちゃ、玉ねぎ、バターのみそ汁など

[44, 45-2]『みそ汁はおかずです』、『ひだゴハン』より2回めはかぼちゃ、玉ねぎ、バターのみそ汁(みそ汁 p.40)、彩り温玉ゴハン(ゴハン p.13)

みそ汁:瀬尾幸子著、 株)学研プラス発行、 デザイン 関宙明、撮影 木村拓、スタイリング 大畑純子、編集 佐々木香織、 2017年10月3日初版発行 

ゴハン:飛田和緒著、 東京書籍 株)発行、 デザイン 遠矢良一、撮影 竹内章雄、スタイリング 久保原恵里、編集 松原京子、 2017年4月28日初版発行 

終電で帰る三日間を抜けると、大統領来日で厳戒体制が引かれる東京の風景が待っていた。

調理時間:10分ほど(出汁はとってあるものとして)

主な材料:[みそ汁] 薄切りにしたかぼちゃ、くし切りにした玉ねぎ、出汁、みそ、バター。 [ゴハン] 市販温泉卵、たらこ、納豆、千切りにした長芋、海苔の佃煮、ゴハン。 

調理の流れ:[みそ汁] 野菜を切り、小鍋に出汁とともに入れ、かぼちゃが柔らかくなるまで煮る。みそを溶き入れ、最後にバターを落とす。 [ゴハン] 好みの加減でたらこを焼き、納豆に添付のタレを混ぜおく。長芋を切る。器に盛ったご飯の上に、具材をのせ、真ん中に温泉卵を載せる。

 

出来上がった料理:「おなじみ食材のみそ汁」からどんどん美味しくなっていくかぼちゃを使ったみそ汁と、「のっけゴハン」より、これぞ家庭の味という贅沢温玉丼を再現した。

かぼちゃの甘みに玉ねぎのシャキッとした食感を楽しむ前に、お椀に顔を近づけると漂ってくるバターの香りにまず幸せを感じる。一口すすると、乳製品のコクがみその発酵した風味にとてもあっていることに気づく。北海道のみそバターラーメンを想像してもらうと納得してもらえるだろう。お子さんにも喜ばれそうなおみそ汁。

次に、温泉卵に、焼きたらこのつぷつぷした食感に長芋のしゃりしゃりした歯ざわりが混じり合って、納豆に海苔の佃煮!ここまで入れると舌がパンクしそうだけれど、混ぜ合わせると一体感が出て休日の朝に食べたくなる、ほんのひと手間かけた美味しさ。

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がっかりした朝ごはんに、遅めの昼あるいは早めの夕飯という1日2食の生活が三日間続くとこういうごはんが恋しくなる。 

 

京都のバーが東京で期間限定で開催したイヴェントをお手伝いさせてもらい、久々に実感したが、みんな京都が好きなんだなぁ。イベントの性格上、特にそういう人たちが集まったこともあるだろうが、京都のどこがそんなに良いのか、わたしには正直よくわからない。

わからないなりに、ようやく聴き始めた10-FEETの新譜で、歌詞に出てくる「しゃあないやん」ということばや文化は身に染み付いているし、好ましいものだなぁと思う。

この街では、例えばお天気が悪かったり、落ち込んでる人に「しゃあない」(「仕方ない」の意)と励ます。京都で生まれて暮らしていると、自分や人間の力が及ぶことは限られているのだから、とやかく言わずに受け止めて、やっていきましょうという考えは自然に学ぶもので、よその人には笑われるかもしれないが、長い間都があり、幾多の戦を経験していた場所に必然的に生まれ育まれたものなのかもしれない。


10-FEET - 1 size FITS ALL

<ごはん日記>