300と数十日の食卓

食べること,本を読むこと,音楽をめぐる時間

44~5冊目『みそ汁はおかずです』、『ひだゴハン』から5回めは野沢菜漬けと厚揚げのみそ汁など

[44, 45-5]『みそ汁はおかずです』、『ひだゴハン』より5回めはか野沢菜漬けと厚揚げのみそ汁(みそ汁 p.119)、春雨炒めゴハン(ゴハン p.47)

みそ汁:瀬尾幸子著、 株)学研プラス発行、 デザイン 関宙明、撮影 木村拓、スタイリング 大畑純子、編集 佐々木香織、 2017年10月3日初版発行 

ゴハン:飛田和緒著、 東京書籍 株)発行、 デザイン 遠矢良一、撮影 竹内章雄、スタイリング 久保原恵里、編集 松原京子、 2017年4月28日初版発行 

早朝に散歩すると空気がぐんと冷たくなって、大好きな季節の到来を知る金曜はリピートしているまぜご飯などを。

調理時間:10分ほど(出汁はとってあるものとして)

主な材料:[みそ汁] 短く切った野沢菜漬け、角切りにした厚揚げ、出汁、みそ。 [ゴハン] 豚バラ薄切り肉、春雨、薄切りにしたしいたけ、ごま油、醤油、砂糖など。

調理の流れ:[ゴハン] 春雨はぬるま湯でもどし、ザクザクと切る。しいたけは軸は輪切りに、かさは薄切りにする。豚肉は細切りにする。ごま油を熱したフライパンに豚肉と塩を入れて色が変わるまで炒め、次にしいたけを入れて香るまで炒め、春雨を加え全体に油が回るまで炒める。 醤油、砂糖で味を整える。[みそ汁] 野沢菜漬け、厚揚げを切る。小鍋にお漬物、厚揚げ、出汁を入れ、漬け物が柔らかくなるまで煮て、味噌を溶き入れる。

出来上がった料理:「漬け物のみそ汁」より野沢菜漬けの程よい酸味が効いているみそ汁と、「第2章 混ぜ混ぜゴハン」より、何度ともなく作っている春雨炒めの入った混ぜご飯を再現した。

お漬物が入ったおみそ汁?え?中華だとザーサイや白菜の古漬けなどの入ったスープはあるけど、お味噌にお漬物?えええ?と思われるかもしれないが、お味噌の量をいつもより少なめにして野沢菜の味をじっくり堪能する汁物。厚揚げからもコクが出て、これはとってもおいしい。切るものも少ないし、ひとりごはんのときなど、しみじみおうちごはんの良さを味わえる。

次の混ぜご飯は、豚ばら肉から滲み出る脂と旨味が、薄く切ったしいたけの濃厚な味に絡み合って、醤油と砂糖で味付けた汁を吸い込んだ春雨が白米の間に入ると、それはそれは美味しいのです。つるりというよりはぷりんとした春雨の食感が混じったゴハンは噛めば噛むほど味わい深くて、ふふふと笑顔になれる。余ればおにぎりにしておくと、翌朝の安心になったり、誰かの夜食になる。お弁当を買う余裕もないようなスケジュールで、出張に出かける家人にこのゴハンで作ったおむすびを持って行ってもらうと、多分喜んでもらえるんじゃないかな。お店で買えない味。

f:id:mutsuki:201711mandssg

おにぎりって、ご飯が冷たくても美味しくて、片手でぱぱっと食べられて、好きなんだなぁ。焼いた鮭をほぐしたのを混ぜ込んだおにぎりは思い出も相まって一番好き。

 

以前にも書いたかもしれないが、通りが碁盤の目になっている京都で生まれ育つと、道は真っ直ぐなもの。だからくねっと曲がったり二叉路、三叉路なんて出てくると大いに混乱するし、特に世田谷区の住宅路はナビゲーションが無いと迷路のように感じられる。スマートフォンがあればなんとかなるが、それではいつまでたっても道を覚えらないから、えいっと覚悟を決めてうろ覚えの記憶をもとに歩き始めた。最初は迷子になりかけたり、目指した筈の方向から大きく外れているなんてことの繰り返しだったが、数ヶ月経つ頃(笑)には、決まった道を通らなくとも目的地にきちんとたどり着けるようになった。何度か間違ってみたり、失敗してみることで身につけられることは多いから、料理についても、そこに限らず大切だと思えることについては恐れずにいろいろ試してみれば良いんだと思う。7回転んでも8回は立ち上がる心構え、大事。

ぐぅんと冬が近づいてきて、冷え性の方や降雪量の多い地域にお住いの方には辛いかもしれないけれど、こたつでぬくぬくしたり、みんなで囲むお鍋が美味しかったり、しぃんとした空気に身もこころも引き締めてもらったり、季節ならではの風物詩がお待ちかね。本格的な冬支度を始める前に、今年の秋のイチョウの黄色や紅葉を楽しめる休日が過ごせますように。

<ごはん日記>