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網膜光凝固術について

網膜光凝固術について

突然受けることになった右目のレーザー治療について簡単に記した。以下は2017年10月時点の出来事。

前日(診察日):帰省の際、いつもの眼科に数か月分の使い捨てコンタクトレンズの更新分を貰い受けに行った。朝一番で通常通り簡単な診察を終えて1日の予定をどんどんこなすつもりだったのだが、網膜に小さな穴があいているから治療をしなければなりません。出来ればすぐにという先生の助言に従い、アレヨアレヨという間に翌日レーザー治療にかかる診断および結果を受けてほとんど確定に近い形で治療を受けることになった。

医院より渡された注意書きには、目薬により瞳孔を開かせるため術後に車、自転車の運転は出来ない。眼帯は不要。食事、洗顔、入浴はいつも通りにしてよい。許可が出るまで激しい運動は控えることと記されている。処置時間は点眼から40~50分なので、このくらいの約束は守れるだろうと気楽に、でも当日の予定を他に振り替えたり、キャンセルしたり慌ただしく過ごす。

当日(施術日):先ず、目薬をさして散瞳させる。昨日は片目だけだったが、念のための両眼検査に備えて両方の瞳孔を広げる。30分ほどで薬が効いてくるので、いよいよ診察開始。右目の網膜に小さな穴が空いているが、一刻も早く手術が必要!というわけでは無い。ただ何がどう連鎖していつ網膜剥離を起こしてしまうのかはわからないし、そうなれば手術になってしまう。何より治療すべき箇所が見つかったのなら早めに治すことをオススメすると正直に助言していただいたので、納得して同意書に署名。再び目薬(今回は麻酔)をさしてもらい、しばらく待ってからいよいよ処置室に。

椅子に座り顎、額を固定すべき位置に合わせると、ベルトで頭が動かないように固定される。医師が特殊な形状のレーザー用コンタクトレンズを右目にかぶせ、視線をどこに向けるか指示を受けながら処置が始まる。最初はさほど違和感を感じないままにレーザーが打たれるパチパチという乾いた電子音を聞いていたが、時折じんわりとした痛みを感じ、レーザーの緑色しか目に映らなくなり、瞼を閉じられないので涙が流れ続けていくうちに、どんどん気持ちが悪くなり、途中でやめてください!と逃げ出したくなる。痛みには強いことについては掛かり付け医で定評があるのだけれど、痛みというよりも網膜をレーザーで焼いているという状況の特殊さに気持ち悪くなったのだろうと今になって思う。こちらの気持ちが医師にも伝わったようで、途中からは進捗状況も伝えてもらい、ただただ我慢しながら治療を終える。

近視が原因でできた穴は小さいものの2箇所あったので、レーザーを打つことで網膜に火傷を作り塞いでもらった。

レーザーを打っている最中に、ごくごく稀に強い痛みを感じることもあるらしいが、それは実際に激痛を感じるまで医師、患者ともにわからないので運に任せるしかない。幸いにしてそこまでの痛みを感じずに済ませることはできたが、処置室を出た後ふと左手を見たら小刻みに震えていたので、精神的にも目にもそれなりの負担がかかっていたようだ。

担当の医師や医院、症状によって若干異なるだろうが、手術後当日、飲酒は控える。コンタクトレンズの装着は翌日から出来る。ラグビー、サッカーなどの激しい運動や腹筋などの運動、重たいものを上げ下げすることは医師からの許可が出るまで出来ない(1週間後の検査で順調に回復しているので腹筋以外のジムでの運動は許可していただけた)。

私の場合は1週間後と1ヶ月後に経過観察を受ける。その後も完全に治癒する3ヵ月間は定期的に眼科に通うことになるが、頻度はぐんと下がる。どのみちコンタクトレンズの更新で2~3ヵ月に一度は眼科に通っているので、その範囲であれば負担にならない。

 

いつもの日記11月14日(火)は一つ前に。