300と数十日の食卓

食べること,本を読むこと,音楽をめぐる時間

50冊目『一皿でごちそう!わたしの煮込み料理』から5回めはソーセージとレンズ豆の煮込み

[50-5]『一皿でごちそう!わたしの煮込み料理』より5回めはソーセージとレンズ豆の煮込み(p.70~)

若山曜子著、 株)宝島社発行、 デザイン 福間優子、撮影 三木麻奈、スタイリング 肱岡香子、 編集 松原京子、2017年11月30日初版発行 

煮込みといえば乾物が大活躍する料理でもある。今回は豆を使ったレシピを再現。

調理時間:小1時間 

主な材料:生ソーセージ、スモークソーセージ、ベーコン、乾燥レンズ豆、角切りにした玉ねぎ、角切りにしたにんじん、オリーブオイル、ローリエ、生タイムなど。

調理の流れ:鍋にオイル、ベーコンを入れ火にかけ、ベーコンから脂がじわじわ染み出てきたら、玉ねぎを加えさっと炒め、人参を入れて全体がしんなりするまで炒める。レンズ豆を加え混ぜ、てりっとしたら水を注ぎ、塩コショウ、ハーブを入れ沸騰させる。ソーセージを入れてくつくつ煮る。

出来上がった料理:日本古来の豆ではなく、大陸でよく使われるレンズ豆は水で戻す必要がない上、鉄分、ミネラルが豊富で、豚肉とは特に相性が良いので慣れ親しむことが出来ればとっても便利な素材。今回のレシピは玉ねぎと人参を角切りにする手間が少しだけかかるものの、それ以外はほとんど鍋任せ、火に任せたままで出来上がるし、2〜3日は保つのでブイヨンでのばしてスープ仕立てにしたり、パンにのせるなどアレンジ自在。

生のソーセージなるものは普通のソーセージに生ハム、生ベーコンや塩を振ってしばらく置いた豚肉を加えることで代用できるから、入手できないからといって諦めることはない。それよりもこの料理に欠かせないのはハーブの香り。すっきりとした香りが程よい生のタイムは出来れば入れて頂きたいが、東京以外のスーパーで生のタイムは滅多に見かけないので、ドライタイプでも十分。豚肉とローズマリーの組み合わせも素晴らしいが、この加工豚肉を使ったお料理には香りを少し抑えたタイムがよく似合いう。バジル、ミントは京都でも生で取り扱われているお店が増えたが、セージ、ローズマリー、タイムなども生で使い勝手の良いハーブなので、これから日本の食文化に少しずつでも浸透していけば良いなぁ。 

お味については、ソーセージのうま味、玉ねぎと人参の甘みをたっぷりと吸い込んだ豆がじんわり美味しくて、冷めても十分にワインがすいすい進むお味なので、常備菜としても、おもてなしの前菜としても活躍する一品。

f:id:mutsuki:201802srs

一見地味ですが、このお料理、とっても美味いです。

 

チケットも無事に取れ、Zeppという空間で聴けることを楽しみにしていたKeshaの来日公演は怪我により延期で至極残念。次に行くライブは未定になったが、戌年初ライブは、山岸潤史、KenKen、Nikki Glaspie、John "Papa" Grosが共演した渋谷quatro。ニューオリンズ系の音楽はあまり聴いてこなかったものの中盤以降のグルーヴ感が最高で、食わず嫌いならぬ聴かず嫌いはもったいないなと今更ながらに気がつく。人生それなりに歳を重ねてくると、自分の好みはわかったつもりでいるけれど、だからといって制限することはないんだなぁ。

 

<ごはん日記>