300と数十日の食卓

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51冊目『主役スープ150』から2回めは豚肉とキャベツのガーリックバタースープ

[51-2]『野菜たっぷり具だくさんの主役スープ150』より2回めは豚肉とキャベツのガーリックバタースープ(p.32)

エダジュン著、 株)誠文堂新光社発行、 デザイン 萩原美和、撮影 福井裕子、スタイリング 木村遥、 編集 太田菜津美、2017年10月12日初版発行 

飲み過ぎよりも、食べ過ぎにより寝込みがちだった今週の締めくくりは旬のキャベツを使ったスープ。

調理時間:15分ほど(野菜だしは、取れているものとして)

主な材料:短く切った薄切り豚バラ肉、食べやすい大きさに切ったキャベツ、薄切りにしたニンニク、野菜だし、酒、粗びき黒こしょう、塩、バター

調理の流れ:野菜と肉を切り、鍋にキャベツ、豚肉、ニンニクの順番に重ね、酒と塩をふり蓋をしてしばらく蒸し煮にする。キャベツがしんなりしたら、野菜だしを入れて静かに煮る。器によそいバター、黒胡椒をふる。

出来上がった料理:春は緑の野菜が美しく、冬を乗り越えて芽吹いた力ごと美味しい季節。みずみずしいキャベツを使ってごくシンプルなスープを再現した。

ニンニクが入るなら朝は避けたほうが良いかしら?と思われるかもしれないが、蒸らすことで特有の匂いはほとんど無くなり、代わりにスープにコクが増すので心配なく作ってよし。火入れの時間が少ないので、豚肉はふんわり柔らかく、蒸し煮にすることで引き出したキャベツの甘みも存分に楽しめる。

初回で取り上げた明太クリームスープと同様、こちらでも決めては最後にぽとりと落とすバター。プロはスープの塩加減を鍋の中でビシッと決めるので、仕上げに無塩バターを入れるし、本書でも無塩とされているが、お菓子を作る人以外で無塩バターを常備しているおうちは少ないだろうし、有塩でじゅうぶん。大丈夫。ただ、だからこそ器に注ぐ前の味見ではちょっと塩分薄めが正解。ふんわり乳製品の香りと全体をふんわり包み込んでくれるバターの優しさよ。 

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何度か書いたが、パンにはオリーブオイル派で、サンドイッチを作ったり、ホットケーキを焼く時以外に、バターを使うのはほぼ料理に限られる。でも、たまにちょっと背伸びをしたレストランでツヤツヤしたバターが出てくると、パンにたっぷりとつけて食べるのが、たまらない幸せ。

 

春になると陽気に誘われたのか、不思議な人を見かけることが多くなる。東京へと向かう新幹線でしきりに股間に手をやる女性(推定年齢30代前半)が隣に座ったり、ブツブツと何やら呟きながら、次々と不法侵入(どう考えても自宅ではない家の玄関)を繰り返すおじさんを見かけたり、きらきら華やかな人が目立ちがちだが、できれば距離を置きたくなる人も一定数いるのも東京。あぁ風変わりな人がいるけれど、まぁそれはそれと許容しつつも関わり合いを避けるから、本当に困っている人も個性的な人と認識して、たいへんなときに助けられなかったりもする。 7月頃は早朝散歩をしていると、泥酔して道端に寝落ちしている男性を多々見かけるので、その度にどうしようと悩むが、女性がひとりで解決しようとするにはリスクが大きすぎるからほって置きなさいと皆から助言されている。何人かで連れだっていたり、男性と一緒なら何とかできたかもしれないのに、起こしてあげられなくてごめんなさいが積もっていく。

東京では今週末がお花見日和。今年も淡い青い空の下に薄い花の色が映える頃になった。外で移ろいゆく季節を感じながら素敵な時間が過ごせますように。

Keep on smiling, what we go through.


Third Eye Blind - "Semi-Charmed Life" [Official Music Video]

 

<ごはん日記>