51冊目『主役スープ150』から3回めはたことじゃがいものガルシア風トマト煮込みスープ
[51-3]『野菜たっぷり具だくさんの主役スープ150』より3回めはたことじゃがいものガルシア風トマト煮込みスープ(p.21)
エダジュン著、 株)誠文堂新光社発行、 デザイン 萩原美和、撮影 福井裕子、スタイリング 木村遥、 編集 太田菜津美、2017年10月12日初版発行
綿のシャツ一枚でも汗をかきそうな陽気の東京で、スペイン風スープを再現。
調理時間:25分ほど(野菜だしは、取れているものとして)
主な材料:一口大に切った茹でたこ、角切りにしたじゃがいも、黒オリーブ、斜め切りにしたセロリ、みじん切りにした野菜(玉ねぎ、にんにく、しょうが)、アンチョビ、トマト水煮、野菜だし、オリーブオイル、塩胡椒。
調理の流れ:鍋にオイル、香味野菜、アンチョビを入れて香りが立つまで火を入れたら、セロリと玉ねぎを加え、炒める。玉ねぎが透明になったら、ジャガイモを加えさっと炒め、トマト、野菜だしを入れてしばらく煮込む。最後にタコと黒オリーブを入れてさっと煮る。
出来上がった料理:スペインはガルシア州ではたこを使った料理が伝統的に作られており、それにインスパイアされたスープを紹介する。
真っ赤なトマトの中に浮かぶじゃがいもの黄色とたこの紫、オリーブの黒がまず食欲をそそる。スープを一口すすると、にんにくの香ばしさと、アンチョビのコクが、少し酸味のあるスープにアクセントを添えているのがよくわかる。但し、みじん切りにしたしょうがは存在感があり過ぎるので、おろして絞り汁だけにした方が隠し味としては有効な気がした。
たこのうま味とくにゅっとした食感とオリーブの苦味もあわさって、簡単な料理なのに、いろんな味覚を刺激されて、食べるのが面白くなる。
何度か書くが、野菜だしそのものがとても美味しいので、煮込み過ぎると硬くなってしまうたこの扱いだけ気をつければ(あとはしょうがの扱いの好みもあるが)美味しく仕上げられる。
西日本のたこはこれからが美味しくなる季節。酢の物や炊き込みご飯ばかりでなく、スープにも使ってみよう。展開料理として、たこを一旦取り除いて少し煮詰め、フライパンに茹でたスパゲティとたこを加えて炒めても美味しい。
お花見とかこつけてお酒を飲んだり、屋外(京都なら鴨川沿い)でみんなで美味しいものを食べられたり、春の象徴ともいえる桜だけれど、あの薄い花びらの色がすこし艶っぽく、せつなげな様よりも、芽吹いた柳や楓のみずみずしさの方が好きだ(空から降って来そうな枝垂れ桜のたおやかさは別として)。水仙も良いなぁ。
迫り来る締め切りに怯えながら、たえず仕事に絡んだ何かしていないと不安になり、痩せるというよりはやつれて来た(笑)。そんな時は、ラジオから流れでてくる音楽に助けられることが多い。今日はプログレ時代のGenesisの曲"Jesus He Knows Me"
Genesis - Jesus He Knows Me (Official Music Video)
<ごはん日記>