300と数十日の食卓

食べること,本を読むこと,音楽をめぐる時間

54冊目『和えるおかず』から4回めはいわしのたっぷりハーブ和え

[54-4]『和えるおかず』から4回めはいわしのたっぷりハーブ和え(p.39~)

坂田阿希子著、 株)世界文化社発行、 ブックデザイン 縄田智子 L'espace、撮影 新居明子、スタイリング 佐々木カナコ、取材・構成 新田草子、編集 北野智子 2017年7月25日初版発行 

まだまだ暑いけれど、食材を買いに行くと梨、大粒のぶどう、無花果などの果物が増えてきて、確かに秋が近づいていると感じる。

調理時間:15分ほど

主な材料:3枚におろしたいわし、薄切りにした紫玉ねぎ、ミント、ディル、バジル、香菜、みじん切りにしたにんにく、ナンプラー、レモン汁、砂糖、赤唐辛子、サラダ油など 

調理の流れ:調味料を混ぜ合わせておく。下処理したいわしは2〜3等分にそぎ切りにして、塩胡椒をする。ミント、ディル、バジルは葉の部分だけ摘み取り、香菜は1cmほどのながさに切り、ボウルに入れて手でさっくり混ぜ合わせる。フライパンに油を入れて熱し、いわしの皮の部分が下になるように並べ入れ、しっかり焼き色が着くまで焼けたら裏返し、白い身の部分もこんがり焼けたらハーブの入ったボウルに加え、合わせ調味料を注ぎ入れ混ぜる。

出来上がった料理:野菜、肉を使ったレシピが続いたので今回は「魚の"和え"おかず」より、旬のいわしを使うエスニック風な料理を再現した。

魚料理は好きなのだが、どうしても台所周りににおいがつくし、生ゴミも厄介だけれど、最近はお店のサービスで3枚おろしくらいであれば無料でやってくれることが多いので、そこはプロに任せよう!と割り切れば臆することなく、簡単に美味しく、栄養価も高い食事を作ることができる。

ディル、香菜に紫玉ねぎ(普通の玉ねぎでも良い)を魚料理に合わせるまでは、なんとなく味の想像が出来るだろうが、ミントとバジルまで入れるとなると???どんな味が待ち受けているのかワクワクさせられる。ちなみにミントの種類は指定されていないが、本書の画像を見る限りスペアミントらしい。清涼感を求めるため、わたしはペパーミントを選びがちだが、全体のバランスを考えるとスペアミントの方が万人受けしそうだ。

ハーブの葉っぱの部分を摘んでいる最中、暑さが一瞬和らぐような芳香が漂う。これだけの分量の生のハーブを食すことは少ないし、パリッと焼きあがったいわしにナンプラーベースの調味料を和えるのって、どんなだろう。初めて作る、しかも想像を超える味を料理するのには失敗を恐れがちだけれど、レシピ通りきっちり作れば、(ミントや香菜が苦手で無い限り)至福な時間が待っているから心配しなくても大丈夫。口の中にいわしのうまみと様々なハーブの清涼感が満ち溢れて、こころまですっきり出来る。食べ終わってもしばらく残る満足感が何とは無しに良くって、おうちごはんをしみじみ堪能できる。 

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何度作っても、ハーブ好きには幸せを運んでくれる一品。そして暑い頃が似合う料理。

 

8月31日の夜だから、久しぶりに更新した。

ひと言で現すとすれば、こころが遂にぱきぽきと疲労骨折を起こした夏だった。わたしの人生なんだったんだろうという思いが不意に込み上げ、早朝の東京を歩きながらぼうぼうと涙がこぼれ落ちたりしているが、表面はヘラヘラ笑いつつ、しぶとく生きてる。

普段はネガティブなことは書かないようにしているが、ま、8月も31日だし、ちょっとばかりお許しください。9月は遂に引越しかな。また更新が滞りそうだ(笑)


Average White Band - Let's Go Round Again (1980)

<ごはん日記>