300と数十日の食卓

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57冊目『料理が身につくお弁当』から2回めはお魚弁当

[57-2]『料理が身につくお弁当』から2回目はお魚弁当(p.18~)

角田真秀著、PHP研究所発行、撮影 今清水隆宏、デザイン 福間優子、スタイリング 朴玲愛、取材・原稿 福山雅美、 2019年3月27日初版発行 

ここ数日は肌寒くて着るものに悩むが、かと言って着込むと湿気で汗だらけという。

調理時間:20分以内(炊飯、煮卵と魚を漬け込む時間は除き)

主な材料:[さわらのみそ漬け焼き] 切り身のさわら、みそ、酒、みりん [酢卵] ゆで卵、しょうゆ、酢、砂糖、酒 [小松菜の塩昆布和え] ゆでた小松菜、塩昆布、しょうゆ [にんじんのオイル和え] 細切りにして塩もみしたにんじん、ごま油 

調理の流れ:[さわらのみそ漬け焼き] さわらの水分を拭き、合わせ調味料を全体に塗り冷蔵庫内でなじませる。表面についたみそをぬぐい、フライパンで焼く。 [酢卵] 調味料を小鍋に入れて一度沸騰させてから冷ましてポリ袋にゆで卵と共に入れ、出来るだけ空気を抜いて閉め冷蔵庫で味を含ませる。 [小松菜の塩昆布和え] ゆでた小松菜に調味料を混ぜ合わせる。 [にんじんのオイル和え] にんじんにごま油をまとわせる。
※作る手順-前日に酢卵、さわらの味噌漬け。当日はにんじんを塩もみしている間に小松菜を作る。

出来上がった料理:魚編に春と書いてサワラと読む魚がメインのお弁当を再現した。今が旬なのにみそ漬けにするのは勿体ないかなぁと切り身を眺めながらしばし悩むも、エイっと調味料を混ぜ合わせにかかる。おいしくなりますようにと気持ちを込めてさわらを冷蔵庫に入れたら、室温に戻しておいた卵を茹で始める。
グラグラ沸き立つお湯に卵を入れ、最初の3分くらいは時々かき混ぜると黄身が真ん中にくる。茹で上がったらすぐさま冷水に取り、殻をむく。
卵の殻に細かなヒビを入れてぺりぺり剥がす作業が好きで、今日も程よい弾力で仕上げられた!よくできました、私!と自分をほめる。納得できなかった時は、一個くらいならすぐに証拠隠滅。その場で食べてしまう。複数個の時は刻んだり、潰してポテトサラダやマカロニグラタンに入れたり、タマゴサンドに活用。料理って結構なんとでもなるもの。
前夜にここまで出来れば、当日は少しの作業で満足できるお弁当が出来上がる。葉物なのにきっちり歯ごたえのある小松菜のしょうゆ味、塩でもむことでしんなりして甘みも増すにんじんもごま油で和えただけとは思えぬ美味しさ。さわらは勿論美味しく出来上がったし、酢卵が想像以上にご飯が進むお味で、カレー用に時々作って置くときっと便利。 f:id:mutsuki:201905fb

お気付きの方も多いだろうが、今回はかなり小さめのお弁当箱を利用している。さわらは丸のまんま入りきらなかったので、作った人の特典として出来立てを1/3ほどつまみ食い。


平成から令和へと元号が変わったが、皆さまどのような夜を迎えられたでしょう。ここ数年、私は西暦しか使ってこなかったため元号は関係なくなりつつあるが、天皇陛下が退位されたこと、皇太子が即位されるという時に日本に生きていることについて思うこともある。第一次世界大戦のヨーロッパが舞台の『戦場のアリス』(ケイト クイン著)を読み終え、昭和という激動の時代にあった日本の義務教育について描かれた『みかづき』(森絵都著)を読み進めている最中だからか。”今”は、さっきとか昨日という身近なものだけではなくて、おばあちゃん、おじいちゃんやもっともっと先祖のたゆまぬ努力だったり愚かさみたいなものの上に成り立っているんだなぁ。


<ごはん日記>