300と数十日の食卓

食べること,本を読むこと,音楽をめぐる時間

10冊目『落合務のパーフェクトレシピ』よりカチャトーラ

[10-2]『落合務のパーフェクトレシピ』より2回めはカチャトーラ(p.104~)

落合務著、株)講談社発行、 撮影 青砥茂樹、スタイリング 千葉美枝子、企画・構成 白江亜古  2014年10月9日第1版発行 2015年3月6日第5刷発行

Secondi(メイン料理)の章よりカチャトーラ(狩人風)煮込み料理を再現する。

調理時間:煮込み料理なので1時間20分程かかる

主な材料:調味料とジャガイモ以外(※本書で指定されている4人分の材料の半量)

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出来上がった料理:白ワインとワインヴィネガーで煮込み、仕上げに加えたオリーヴの風味がきいている鶏肉の煮込み料理。冷めても煮こごりのフルフルとした美味しさが楽しめるので、多めに作っておいてもよい。

レシピには鶏肉の焼き色から、ヴィネガー等液体調味料を加えるときに聞こえてくる音の変化、火加減や塩を加える際の注意点まで丁寧に記されているのでよく読んでから調理すれば、おうちで美味しいイタリア料理を作れる。煮込むのに時間はかかるけれど、かかった時間に見合うだけの味になるから、こういう料理は臆せずに楽しく気軽に作れば良いのだと思う。

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個人的にはもう少し酢の酸味をきかせても良いかなと感じたが、男性や酸味が苦手な人が口にすることを考えると、レシピの指定分量が程よくて、みんなが美味しく食べられる味に仕上げられる。白ワインのお伴としても最高で、何を作ろうか悩んでいた友人宅での宴の持ち寄り料理の一品にすることに。

観測史上3番目という大型台風に備えていたが、静かな月曜になった。仕事を終えると人に酔ってしまうことが最近まれにある。人に接することは好きなのだが、東京という都市にいる(来る)人たちの多様さに酔ってしまうのだ。昨夜も例に漏れず、本日は『いなくなった私へ』辻堂ゆめ著と『ラストレシピ 麒麟の舌の記憶』田中経一著を読んで静かに過ごす。現役東大生が書いた『いなくなった私へ』は筆者の若さが感じられるものの20代前半でこの作品を生み出せる力に驚かされる。
<料理日記>