300と数十日の食卓

食べること,本を読むこと,音楽をめぐる時間

10冊目『落合務のパーフェクトレシピ』よりカルボナーラ

[10-5]『落合務のパーフェクトレシピ』より5回めはカルボナーラ(p.48~)

落合務著、株)講談社発行、 撮影 青砥茂樹、スタイリング 千葉美枝子、企画・構成 白江亜古 2014年10月9日第1版発行 2015年3月6日第5刷発行

PastaとSecondiの章を行ったり来たりしながらレシピを再現しているが、今回はクリーム系の王者カルボナーラを作った。

調理時間:約10分

材料はとってもシンプルなので画像ではなくことばで:パンチェッタ(あるいはベーコン)、卵、パルメジャーノ、黒粒コショウ、スパゲティにオリーヴオイル。(生クリームは入らない)

出来上がった料理:火の加減がうまく決まりとろりとした卵液、ぴりりと全体をひきしめる黒こしょうの香りに全体にいきわたったパンチェッタ(ベーコン)の旨味が一体となって白いスパゲティソースの中では鉄板の人気を誇る味が家庭で簡単に出来上がる。一番慎重にならなけけばいけない火加減についても丁寧に記されているし、材料や工程も必要最低限なので頭に入りやすくカルボナーラの名人になる道を楽々と進められる。

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今より時間(とお金)をかけて料理の修行をしていたころスパゲティのテストで、アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノかカルボナーラかのどちらかを作らねばならず、ギリギリまで悩んだ挙げ句にペペロンチーノで課題をクリアしたが、得意でひとによく作るのはカルボナーラだ。20歳代の頃は自分のために作っていたけれど、今は一口食べて満足できるから、出来立てをひとに食べてもらいたい料理のひとつ。食の好みは変わるものだし、暮らし方によってもこれは使える!という料理本は変わるから、新しい料理、レシピとの出会いはこれからもたくさんある。楽しみだ。

本日久しぶりにお見えになられた(らしい)お客さまに半年前にお目にかかりましたねと声をかけていただき、とっさに答えられなかったが9月から逆算すると今の仕事についたのは確かにその頃で、覚えていなかった自分を反省する。いや、覚えられているほどの何かをしでかしていなかったら良いのだけれど、そもそも記憶がないのだからどうしようもない。
<料理日記>