300と数十日の食卓

食べること,本を読むこと,音楽をめぐる時間

13冊目『笠原将弘「ごはん」を極める!』より豚こま一味炒めのっけごはん

[13-5]『笠原将弘「ごはん」を極める!』より5回めは豚こま一味炒めのっけごはん(p.41)

笠原将弘著、株)宝島発行、 撮影 竹内章雄、アートディレクション 菊池祐、スタイリング 梶山葉月、編集 小笠原章子 2016年1月7日第1版発行

魚介類や野菜が主材の料理が多かったので、本日は「第2章・のっけごはん」より豚こま一味炒めのっけごはんを再現。

調理時間:温かいごはんがあれば5分ほど

主な材料:豚こま切れ肉、長ネギ、キャベツ、青じそ、茗荷、調味料

出来上がった料理:お肉料理のつけ添えで定番のキャベツの千切りに、長ネギ、青じそ、茗荷といった香味野菜を加え混ぜることで見た目も華やかで、口に入れたときに爽やかさが広がるのっけごはん。豚肉自体も甘みよりもお醤油のきりりと締まった味で、大人の丼ものに仕上がっている。物足りないかたは最後にバターやオリーヴオイルを少し加えると良さそう。

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  牛肉は高嶺の花だし、東京に住まう限り鶏肉よりもよいものを手に入れることが出来ることもあり、日持ちもして、火の通りの早い豚肉を選んでいることが多い。味付けをして炒めたものをそのままお皿に盛りつけることが多かったが、こうしてごはんの上に薬味をのせ、炒めた豚肉を盛りつけると少し余所行きな気分を味わえる。夏場素麺用に買った薬味セット(茗荷、ショウガ、青じそ)が余ったときなどにも大活躍しそうなレシピ。

今の職場でも読書が趣味だということが広まり始め、お客さまからおすすめの本を教えていただけることが増えた。自分では出会えないような、買えないような本との出会いが嬉しくてつい話し込んでしまうのはどうにかしないといけないけれど。ここ最近読了した中でひときわ印象が強かったのが『熊と踊れ』アンデシュ・ルースルンド&ステファン・トゥンベリ著、ハヤカワ文庫刊。妻に対する壮絶なDV、否定しようとも否定できない親子の絆、途中からたどり着く先がちらほらとかいま見える結末。明るい材料など一つもない物語をどうにか読み終え、それでも最後に一抹の光が差したことに安堵する。

熊と踊れ(上)(ハヤカワ・ミステリ文庫)

熊と踊れ(上)(ハヤカワ・ミステリ文庫)

 

 

熊と踊れ(下)(ハヤカワ・ミステリ文庫)

熊と踊れ(下)(ハヤカワ・ミステリ文庫)

 

 <ごはん日記>