300と数十日の食卓

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20冊目『今夜はこの鍋で決まり!』より5回めは豚バラ肉とじゃがいもの韓国風蒸し鍋

[20-5]『今夜はこの鍋で決まり!』より5回めは豚バラ肉とじゃがいもの韓国風蒸し鍋(p.50)

藤野嘉子、瀬尾幸子、堤人美、坂田阿希子著 社)家の光協会発行、 撮影 木村拓、スタイリング 佐々木カナコ、デザイン 米持洋介、 2016年11月7日第1版発行

鍋に辛味を加えてさらに温まろうと、月曜は韓国風のお料理を。

調理時間:40分以内

主な材料:豚バラ(ブロック)、コチュジャン、酒、しょうゆ、白すりごま、玉ねぎ、じゃがいも、春雨、粉唐辛子、大葉など

調理の流れ:豚肉を切り、塩こしょうをした上で、調味料を加え混ぜ下味をつける。鍋に切り分けた玉ねぎ、じゃがいもと豚肉、春雨、水を入れ蒸し煮にする。

出来上がった料理:堤人美さんによる韓国のカムジャタン風鍋。なぜ風とつけたかというと、カムジャタンにはえごまの葉を入れるが、入手しずらいため大葉で代用しているから。特有のくせがあるえごまより大葉の方がみんなの口に合いやすいし、なによりどこででも買えるので作りやすいレシピとなっている。豚バラ肉の塊が売り切れていたのでスペアリブで作ったが、骨から出たよい出汁と辛味が混じり合い、その全てを吸った春雨がまた格別に美味しくて、箸が止まらなくなるお味。前回のピルピル鍋と同じく、冬に食べるじゃがいもの口当たりの柔らかさと、ほふほふ食べる時の幸せ感が堪らなくてこの本を買って以来既に2回作って食べている。他の鍋と比べると少し時間がかかるが、鍋に材料を入れた後は火にかけて蒸し煮するだけ、その間は自由に過ごせるので気楽に作れる料理となっている。

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何度か記しているが辛いものが好きだ。夏に汗をかきかき食べるのも止められないが、冬の寒さに負けじとかきこむ唐辛子たっぷりの赤い食べ物も身体が求めている。このレシピ本には記されていないが中国の火鍋もいつか自宅で作りたいなぁ。

最近読んであまりに面白く、ひとにもお勧めしているのが『京都の中華』姜尚美著、玄冬社文庫刊。2012年に京阪神エルマガジン社より発刊された単行本が加筆修正されて文庫本化されたのだが、京都で育った独特の食文化・京都中華のお店や歴史などが丁寧に記されていて、普段故郷に戻りたいなどほぼ感じないのに、読み終えるとあぁ、あのお店のあの料理を食べに帰りたいなと思わされる。

京都の中華 (幻冬舎文庫)

京都の中華 (幻冬舎文庫)

 

 <ごはん日記>