300と数十日の食卓

食べること,本を読むこと,音楽をめぐる時間

22冊目『韓国温めごはん』より2回めは韓国そうめん

[22-2]『韓国温めごはん』より2回めは韓国そうめん(p.74~)

青山有紀著、大和書房発行、 撮影 神林環、ブックデザイン 草野リカ、 2011年12月30日第1版発行 

朝から妙に生暖かくて変なお天気の火曜日は冷たい麺料理を作る。

調理時間:麺を茹でる時間をのぞき10分以内

主な材料:そうめん、卵、にんじん、セロリ、たくあん、油揚げ、セリ、薬念など

調理の流れ:茹でたそうめんは冷水にとり、しっかり水気をとる。ボウルに千切りにしたにんじん、セロリ、たくあん、油揚げ、そうめんと調味料を入れ混ぜ合わせる。最後に錦糸卵をのせる。

出来上がった料理:そうめんより少し太めに切った野菜、油揚げと錦糸卵がめんにうまく絡み、いろいろな味を楽しむことが出来る。たくあんの歯ごたえもアクセントで、薬念(コチュジャン、おろしニンニク、おろし生姜等を混ぜたもの)は野菜がたっぷり入ることによってあっさりした味付けになり、口にほおばるごとに笑顔になれる美味しさ。肉類がなくとも油揚げからコクがでて、食べ応えのある一品となっている。夏場はセリを三つ葉に代えて作っても美味しいだろう。同じページにレシピが掲載されているロメインレタスサラダを添えて、緑野菜もしっかり食べる。

f:id:mutsuki:201612kn

12月でも今日のような暖かい日や、暖房のきいている部屋で、冷たい麺もおいしいもの。しょうが、にんにく、唐辛子等も入っているので食べた後に身体はほんわり温かくなるので、ご安心を。

何日間かに渡って蔵書の整理をしているのだが、そういう時に限って来年こそ本を読みたいんだけどおすすめを教えて欲しいと頼まれる。普段見慣れた場所から違うところに移した本を探し出しページをめくりはじめたりすると、途端に作業が滞る。他にも年越し前に読みたい本が発掘されたり、高い棚に収めたつもりの文庫本が雪崩をおこし頭にどさどさ落ちてきたり、本を所持していると大変だ。

先日再読しおえた『聖なる怠け者の冒険』森見登美彦著、朝日文庫刊より〜捨てるためには、有用なものと無用なものを分けなくてはならない。しかし筆者はここでハタと当惑するのである。真に有用なもの、真に無用なものとは何か。時の流れは、有用なものを無用にし、無用なものを有用にする。物の本質をみきわめるためには時間がかかる。だがそのためには長期保管するための空間がいる。空間を確保するためには捨てねばならない。堂々巡りである。捨てたい、でも捨てられない。そうして悩み苦しんだ挙げ句、我々の内なる怠け者が囁くのだ。「明日にしよう」と。(p.313~314)

「明日にしよう」という誘惑に何敗かしたものの、ようやく古書店に引き取ってもらう本を選別できて気分もすっきりと年を越せそうだ。

 

聖なる怠け者の冒険 (朝日文庫)

聖なる怠け者の冒険 (朝日文庫)

 

 

<ごはん日記>