300と数十日の食卓

食べること,本を読むこと,音楽をめぐる時間

25冊目『終電ごはん』、『今夜も終電ごはん』から4回めは時短ナポリタン

[25-4]『今夜も終電ごはん』より4回は時短ナポリタン(p.86~)

  梅津有希子、高谷亜由著、株)幻冬社発行、 撮影 新居明子、スタイリング 西崎弥沙、イラスト 松元まり子、  2017年1月10日第1版発行

春一番が吹き、暑くなった金曜日はたまにとても食べたくなるナポリタンを作る。

調理時間:10分

主な材料:焼きそば麺、ソーセージ(斜め薄切り)、玉ねぎ(薄切り)、ピーマン(細切り)、しめじ(小房にわける)、トマトケチャップ、牛乳など

調理の流れ:サラダ油を熱したフライパンでソーセージと玉ねぎが透明になるまで炒め、ピーマンとしめじを加えさらに炒める。電子レンジなどで加熱した麺をほぐし入れ、ケチャップを絡めたあと、牛乳を加え炒める。

出来上がった料理:「第4章 中華麺の可能性」から生の焼きそば麺を使ったナポリタンを作る。スパゲティを茹でるのは大きな鍋にお湯を沸かす手間や時間、洗い物問題なども出るが、焼きそばならば扱いが随分と楽になる。電子レンジを持っていないので、小ぶりの鍋でさっと茹でた焼きそば麺を湯きりしている間に、同じ鍋を使って具材を炒めた。一度目の試作は細めの麺を使ったが、二度目で太めの焼きそば麺を使ったところ、これからナポリタンはこれでいいんじゃない?と感じさせるほどに簡単に美味しく仕上げられた。焼きそばでナポリタンを作ろうという発想がユニークで、かつ大満足なお味になる優れもののレシピ。お子様の夜食などにもピッタリ。

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画像を見てもスパゲティを使ったみたいに錯覚を起こさせるけれど、食べた後に実はこれ太めの焼きそばを使ったの!と告白すると驚かれること請け合いで、だからお友だちとの気軽な家飲みでも重宝する一品。

いつか行きたいと思っていた中華料理の名店が、店主の体調不良につきしばらく休業されることになった。そういえば10年近く前にトンカツの価値観を変えさせてくれたお店も再訪したいと考えている間に店主が代わってしまい、足が遠のいた。いつかとか、いつでも行けるから、また!と思っている間に、叶わなくなってしまう出会いは飲食店だけでなく、音楽、演劇そして人の関係にもあって、ああこうしてうかうかしては居られないと焦る。気持ちははやるけれど、実際のところ時間やお金がかかるものだから、その辺りは慎重に見計らいつつも、行動に移すべきときにエイヤっと移したい。

師走の忙しさを越えひといきついて迎えた2月は、年度末ということばを覚えた大人になってからはシビアに仕事を進めることが求められる。今年度の締めくくりや来年度に向けての動きにドタバタすることも多いでしょうが、オフの時間に外に出てみると空は春の色になりつつあり、鳥も元気にさえずっているので、自然が与えてくれる恵みを感じられる週末をすごますように。

<ごはん日記>