300と数十日の食卓

食べること,本を読むこと,音楽をめぐる時間

31冊目『自由学園の最高の「お食事」』から4回めはしらす干し寿司など

[31-4]『自由学園の最高の「お食事」』より4 回めはしらす干し寿司など(p. 26~)

JIYU5074Labo著、)新潮社発行、 撮影 青木登、ブックデザイン 吉村亮 大橋千恵、協力 自由学園 2017年3月30日初版発行 

暑い五月の始まりは、昼過ぎには稲妻も空を走ってにぎやかなお天気に。

調理時間:15分ほど(炊飯する時間を除き)

主な材料:(主菜 しらす干し寿司) 米、酢、砂糖、塩、しらす干し、青じそ、卵、 (副菜①いんげんとなすの胡麻和え) なす、いんげん、炒りごま、砂糖、しょう油、だし汁 (副菜②鶏、しいたけ、三つ葉のすまし汁) 鶏胸肉、酒、片栗粉、生しいたけ、三つ葉、だし汁など

調理の流れ:(主菜) 米は固めに炊き上げ、合わせ酢としらす干しを入れたボウルに移しさっくりと混ぜ合わせて冷ます。溶き卵に塩を加えて薄焼き卵を作り、千切りにして錦糸卵にする。冷めたすし飯に千切りにした大葉を混ぜて器に盛り、錦糸卵をのせる。 (副菜①胡麻和え) 薄い半月切りにしたなすはさっと茹でて水気を絞る。食べやすい長さに切ったいんげんは塩ゆでにする。すり鉢でごまをすり調味料を加えて和え衣を作ったら野菜を和える。 (副菜②すまし汁) そぎ切りにした胸肉に酒、塩をふり少し置いた後、塩と片栗粉をまぶして茹でる。だし汁にしいたけを入れて煮立たせ、調味料で味を整えてから火から下ろし三つ葉を加える。器に鶏肉を盛り上からすまし汁を流し入れる。

出来上がった料理:「学年の献立」より旬の料理、デザート作りを学ぶ高等科2年の七夕メニューを再現した。食後のデザートは氷しるこで、小豆を茹でるところから学べるようになっているが、今回は割愛させて頂いた。

しらす干し寿司は予め合わせ酢にしらす干しを加えておくことで味に深みが出て、簡単なのにうーんと美味しく出来上がる。ぐんぐん暑くなるこれからの季節、錦糸卵以外は火を使わずに作れるし、さっぱりした味つけは食欲を増進するのでおすすめ。

お寿司に合わせる副菜はごまのコクと砂糖、しょう油、お出汁を含んだ茄子といんげん。懐かしい甘さで、つい箸がのびる一品。すり鉢でごまをあたる作業も、そうすることで格段においしくなることを知るのは必要だけれども、時間が無い場合、和え衣はピーナッツバターや練りごまに調味料を加える技も身につけると料理を気軽に楽しむことが出来る。

片栗粉をまぶして茹でた鶏胸肉はしっとりとして、生のしいたけの旨味も出たすまし汁は味噌ほど重くなくて暑い季節にすっと喉を通る美味しさ。お椀を口元に持ってきたときにすぅっと鼻を抜ける三つ葉の香りも、お料理には「香り」も大切な要素なんだと気がつかせてくれる。

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カンカンと太陽が照る夏に食べたくなる献立。冬なら刻んだ干し椎茸入りの蒸し寿司にして、お味噌汁とお浸しをあわせたりして、季節によってがらっと表情を変えられるのが日本の食事の面白さ。

ネットでの評判を見て、いてもたってもいられなくなり公演直前にチケットを購入し、ポール・マッカートニーの日本ツアー最終日@東京ドームに行ってきた。仕事を終え身体は疲れているけれど、他のお客さん達の熱気が伝わってきてドームの前に立っただけで気持ちがぐんぐん上向きになってくる。席は天井に近いエリアだったので演奏が始まっても皆着席したままだったが、その分音や演出に集中してライブを楽しむ。子どもの頃に巡り会い、イギリス留学中にも何度も繰り返し聴いたあのビートルズのポール・マッカートニーと同じ空間に居て、生で演奏してくれている。その音も客席の熱気も、来日毎に違う感情を呼び起こしてくれる。

親子連れの姿も目立つし、年齢層、国籍も様々だったが、垣根を乗り越えて観客に夢を与え続けるポールが持つ力のすごさを今回も目の当たりにして、音楽の可能性に深く感動した夜。また日本にまで来てくれてどうもありがとう。

下記は4月30日のセットリストと"hey jude"で主催者側が配った青いサイリウムで青色に染まったドームの景色。

01. A Hard Day’s Night, 02. Junior’s Farm, 03. Can’t Buy Me Love, 04. Jet, 05. Temporary Secretary, 06. Let Me Roll It, 07. I’ve Got a Feeling, 08. My Valentine, 09. 1985, 10. Maybe I’m Amazed, 11. We Can Work It Out, 12. In Spite of All the Danger, 13. You Won’t See Me, 14. Love Me Do, 15. And I Love Her, 16. Blackbird, 17. Here Today, 18. Queenie Eye, 19. New, 20. The Fool on the Hill, 21. Lady Madonna, 22. FourFiveSeconds, 23. Eleanor Rigby, 24. I Wanna Be Your Man, 25. Being for the Benefit of Mr. Kite!, 26. Something, 27. Ob-La-Di, Ob-La-Da, 28. Band on the Run, 29. Back In The U.S.S.R., 30. Let It Be, 31. Live And Let Die, 32. Hey Jude, encore 33. Yesterday, 34. Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band (Reprise), 35. Get Back, 36. Hi, Hi, Hi, 37. Golden Slumbers, 38. Carry That Weight, 39. The End

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