300と数十日の食卓

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32冊目『三陸わかめと昆布 浜とまちのレシピ80』から6回めは結び昆布のカチャトーラ

[32-6]『三陸わかめと昆布 浜とまちのレシピ80』より6回めは結び昆布のカチャトーラ(p. 61~)

『婦人之友』『明日の友』読者のみなさん、本谷恵津子、横山宗一、小関泰著、婦人之友社発行、 料理 仙台友の会、 撮影 佐藤則子、鈴木正美、松田哲郎、本社写真部、 デザイン 塚田佳奈、スタイリング 駒井京子、 2017年3月11日初版発行

快晴で気温も上昇した月曜はイタリア風の炒め煮を。

調理時間:20分強(昆布を戻す時間を除き)

主な材料:塩蔵昆布、鶏もも肉、レモン、赤ワインビネガー、ローズマリー、ミニトマトなど

調理の流れ:昆布は縦半分に切り、塩抜きをしてから結ぶ。塩こしょうをした鶏肉は皮目からぱりっとするまでフライパンで焼き、一口大に切る。フライパンに鶏肉、昆布を入れ、赤ワインビネガー、レモン汁、すりおろしたレモンの皮、ローズマリーを入れてさっと炒める。水気が無くなったら、水を加えてフライパンについた旨味をこそげ落とすようにヘラで混ぜてから、水分が飛ぶまで煮た後、塩で味を整える。

出来上がった料理:「料理のプロのレシピ」よりイタリアンレストラン「パリンカ」(仙台市)のオーナーシェフ小関さんのカチャトーラを再現した。

カチャトーラとはイタリア語で「猟師風」という意味で、トスカーナではトマトで煮込むことが多いが、ローマではトマトは用いず、ワインビネガー、ローズマリー等を加えるので、今回のレシピはローマ風となる。

お酢を加えることで鶏肉を柔らかく仕上げられ、味に深みも与えてくれる。定番のカチャトーラも人気が高いが、昆布が入るとさらに奥深い美味しさとなり、イタリア料理にもこんなに合うのだから、他でもよい組み合わせが生まれるのでは?と海藻類のもつ可能性にワクワクさせられる。本来ローマ風には入らないが、仕上げに加えたミニトマトの色や甘味もよくって、この創作料理、おいしい。(画像の鶏肉が赤っぽいのは水の代わりに赤ワインを少し加えたから)

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これから暑くなる季節は、こうしたさっぱり食べられる料理は多いに活躍しそう。鶏肉は一度焼いているので、煮込みにさほど時間はかからないし、切るものが少ないのもうれしい。

 

1週間ほど前、5年以上連絡を取り合っていなかったかつての上司よりスマホの誤操作による間違い電話がかかってきた。近況をさっくり交わして、東京でまた合いましょう!と軽いのりで会話を終えたのだが、その後メッセージが入り急きょかつてのプロジェクトメンバーと飲むことになった。カジュアルなお店だからとジーンズとコットンシャツで身支度を整えたが、せめてもう一ひねりしようと久しぶりに指輪をつけたところ、時計を含めアクセサリーを身につけなくなって2年ほど経つと、まぁ似合わないし、なにしろ落ち着かない(笑)。そんな自分に若干の危機感を覚えたので、これからはもう少し指輪は身に付けるようにしよう。

<ごはん日記>