300と数十日の食卓

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36冊目『ひとり飲みのやせるつまみ』から最終回は豚肉とピーマンの塩昆布炒めなど

[36-7]『ひとり飲みのやせるつまみ』より最終回は豚肉とピーマンの塩昆布炒めなど(p.24~)

井原裕子著、 株)世界文化社発行、 デザイン 縄田智子、撮影 西山航、編集 相沢ひろみ、能勢亜希子、 2017年6月20日初版発行

朝は台風を感じさせる風と雨だったが、しばらくすると晴天になった火曜は夏野菜をたくさん食べられる献立を再現。

調理時間:10分ほど(レンジ不使用の場合)

主な材料:[豚肉とピーマンの塩昆布炒め] 豚こま切れ肉、ピーマン、なす、塩昆布、酒、塩など。 [かぼちゃのトマト蒸し] かぼちゃ、ミニトマト、塩、こしょうなど。

調理の流れ:[蒸しもの] かぼちゃは薄切りに、トマトはヘタを取る。厚手の鍋に水少々、かぼちゃ、トマトを入れ、蓋をして柔らかくなるまで蒸し煮にする。仕上げに塩、こしょうとオイルをかける。 [炒めもの] ピーマン、なすは食べやすい大きさに切る。油を熱したフライパンで豚肉の色が変わるまで炒めたら、なすを入れ全体に油がまわったら酒をふり入れ、蓋をして蒸し焼きにする。ピーマン、塩昆布を加えてさらに炒め、調味料で味を整える。

出来上がった料理:本書の表紙にもなっているピーマンの緑が鮮やかな炒めものと、かぼちゃとトマトのコントラストがよい蒸しものを組み合わせた献立を再現した。

豚肉とピーマンを一緒に調理することでたんぱく質、ビタミンB1、ビタミンCが体内にとりこみやすくなる。なすは低カロリーで身体を冷やす効果があるので、これからの季節には嬉しい夏野菜。包丁と(肉用の)まな板を使わなくて済むように、豚こま切れ肉を使うのは水不足の夏に嬉しい配慮。混ぜ合わせた細切りの塩昆布は、たくさん入っているところや少ないところがまだらなのが、食べていて面白い。

かぼちゃはβカロチン(免疫力向上、抗酸化作用)、ビタミンC、カリウム、食物繊維を多く含み栄養価の高い緑黄色野菜。ただし糖質が高いので食べる量については控えめに。味付けは塩、胡椒にオイルとシンプルだが過熱したトマトがソースの役割を果たすので、もっと手間をかけたようなお味になる。ベビーリーフ(レシピ外)も添えた。 

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まとめに代えて:「第1章:肉のつまみをメインに」パックごと豚肉の味噌チーズはさみ焼きとオクラとミニトマトの山椒風味焼きや大豆、香菜入りつくねとナンプラーキャベツなどの献立10種類。「第2章:魚介のつまみをメインに」えびと小松菜の豆板醤マヨ炒めと大根とにんじんのマリネや鯖缶のアクアパッツァとパプリカとオリーブのマリネなどの献立9種類。「第3章:豆腐・卵のつまみをメインに」肉豆腐、煮干しとセロリのラー油あえ、枝豆のクリチーボールや、ゴーヤチャンプルー、大根とツナのさっと煮など8つの献立。「第4章:作りおきつまみ」枝豆のめんつゆ漬け、大根のチンジャオロースー風、ワカメとキムチの炒めナムルなど24個のレシピが掲載されている。

やせるつまみのポイントとして本書で挙げられているのは、①基礎代謝を上げるために、たんぱく質はたっぷりと。②便秘や肌荒れを防ぐために、良質の油は積極的に摂る。③大量に摂取するには注意が必要な野菜もあるが、大豆、海藻や野菜はたくさん食べる。④主食のご飯、パン、麺類は必要な時に少量を。⑤2〜3種類のおつまみをバランスよく、美味しく食べるためにハーブやスパイスで料理に変化をつける。

コンロの数が限られたお台所でも手早くて、負担がないように料理が出来るよう、コンロと電子レンジを使ったり、レンジのみで作ったりと調理方法に工夫がされていたり、つい余らせてしまいがちな食材は1パック丸ごと使うなど作り手の視点に立ってくださっているレシピが多い。お住まいの地域によっては入手しにくい生ハーブもあるが、ドライタイプのものや和の薬味などで代用してみよう。味の変化に驚かされるから。調味料も普通のご家庭にあるものばかりで、食材も特殊なものは無く、作りやすくなっている。なお、「作り置きおつまみ」以外、材料は全て一人分で記されている。

1日を締めくくるお酒飲みにとって、体とこころの栄養になり、脂肪は貯めない程よく美味しいおつまみが満載の料理本だ。なお、著者のおすすめのお酒は糖質が少ない焼酎、ウィスキーや糖質オフの缶チューハイ。ワインもOK。

 

お米も麺類も好きなので、朝、昼に食べることにして夜は低糖質メニューに取り組んだ。たかだか1週間ほどのことなので、身体の反応を明確には感じられなかったが、肌の調子は良かったような気がする。食事を制限しても、ここまで増加した体重は簡単に落ちないので、少しばかり怖い目にあって以来やめていた夜の散歩も復活させた。夏は変な人が増えるので、脇目もふらずに歩幅を大きくとってひたすら歩く。視界が限られているせいか、日が落ちてからの方が木々の香り、空気の匂いや吹いてくる風をより近く感じられて気持ちが良い。

8日の3時ごろは満月だったようで、見ることはできなかったがまん丸で大きなお月様をおもいながら。


Mr. Moonlight (2009 Stereo Remaster)

<ごはん日記>