300と数十日の食卓

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37冊目『旨い!家カレー』、『まいにちカレー』から2回めはカレーsoba

[37-2]『旨い!家カレー』、『まいにちカレー』より2回めはカレーsoba(毎日〜p.78~)

1:『旨い!家カレー』小宮山雄飛著、 朝日新聞出版発行、ブックデザイン 渋澤弾、撮影 東川哲也、料理協力/フードコーディネート 里見陽子、編集 内山美加子、 2016年6月30日初版発行

2:『まいにちカレー』小宮山雄飛著、株)主婦と生活社発行、撮影 寺澤太郎、スタイリング 中里真理子、編集 吉川亜香子、 2017年6月19日初版発行

 明日は山の日(祝)につき、早めに休みを取り始めた人も多く、人がまばらな東京でカレーが隠し味の激辛麺を食す。

調理時間:10分ほど。

主な材料:中華麺(太麺)、豚こま切れ肉、玉ねぎ、キャベツ、にんにく、生姜、もやし、ガーリックパウダー、韓国唐辛子、顆粒ブイヨン、カレー粉、味噌、醤油、酒など。

調理の流れ:玉ねぎ→短冊切り。キャベツ→ざく切り。にんにくと生姜→みじん切り。もやし→根を取る。鍋に油を熱し、にんにくと生姜を色づくまで炒めたら火を止めてからガーリックパウダーと韓国唐辛子を加え混ぜ合わせる。再び火をつけ豚肉を入れ色が変わるまで炒める。水とブイヨンを加え沸騰させ、玉ねぎ、キャベツ、カレー粉、その他調味料を加えて煮る。別鍋で水を沸騰させ、もやしをさっと茹でて取り出し、麺を茹でる。野菜の歯ごたえがある状態で火を止めたスープを器に注ぎ麺を入れ、もやしを盛る。

出来上がった料理:「第2章 まいにち カレー 七変化」より東京で人気の激辛ラーメン店、蒙古タンメン中本とかつて日本橋にあった蔦カレーをリスペクトして作られたカレーそばを再現した。

レシピでは根を取ると記されているが、最近は予め根が処理されているもやしが売られているので、それを利用すればよし。豚肉はこま切れ(切り落とし)だから、にんにく、生姜さえみじん切り出来れば、玉ねぎとキャベツをざっくり切ったら包丁とまな板は洗ってしまえる。あとはびっくりするくらいすぐに、韓国唐辛子特有の甘みと辛さが詰まったうま辛いラーメンを作れる。味噌とカレー粉で程よい深みが出て、とても美味しい。くたくたではなく柔らかくなる一歩手前の硬さに仕上げたキャベツと、噛むとシャリっと鳴るようなもやしがアクセント。入れる野菜の種類を増やしたくなるが、あえて3種類に絞ることでスープの味をダイレクトに楽しめる。

今のところ蒙古タンメン中本は関東にしかお店が無く、支店によっては行列必須なので、このレベルで再現出来て、辛さも自分で増せ、大汗をかいても気にしなくてすむなら、これからはお家で十分か。

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旅先で必ず食べに行く激辛ラーメン店の一つが名古屋の台湾ラーメン味仙。あの味も再現出来れば良いなぁ。でもあれはあのお店の雰囲気も加わってのお味だね。

さて、蒙古タンメンの辛いラーメンの代表として有名なのが「北極」なのだが、辛さ=寒い地方というイメージからメニューの中で群を抜いて辛い、北の頂点・北極と名付けられたとか。「北極」は9辛が通常で、希望すればその5倍つまり45辛まで対応していただける。各店舗、期間限定でさらに辛いラーメンも提供されており、激辛好きの私でも上には上がいるものだとうなだれるくらいに猛者が集う。

今回カレーソバを再現したが、奇くも先日下北沢に出来た(カレー)スパイスラーメン専門店に行ってきた。メニューはラーメンとまぜそばの2種類、麺は大盛りと半量で値段が変わり、辛さを一段階あげるごとにプラス料金、野菜、チャーシュなど有料トッピングとライスというシンプルだが好みに細かくカスタマイズできる構成。

デフォルトのラーメンで一杯950円という高値だが、出てきた丼を見るとラーメンでこれだけ野菜がトッピングされていて、流行りのインスタ映えする盛り付けなら、うんまぁそうだなと納得。店内はカフェ風で女子向けの作りだが、少なくとも訪ねた際の平日のランチは男性サラリーマンの率が高かく、それだけ期待されている新店ということか。揚げたごぼうが美味しくて、スープカレーをラーメンに落とし込むとこうなるのか。2辛にしたが、結構辛かった。

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東京スパイスラーメン 点と線.

 <ごはん日記>