300と数十日の食卓

食べること,本を読むこと,音楽をめぐる時間

42冊目『10文字の魔法でプロの味』から3回めはあじフライ

[42-3]『10文字の魔法でプロの味』より3回めはあじフライ(p.56~)

さわけん著、 株)主婦の友社発行、 デザイン FLY、撮影 横田裕美子、スタイリング 鈴木尋巳、編集 辻岡直美、 2014年12月10日初版発行

夕方から雨が降り出した金曜日は、からっとしたものが食べたくてあじフライ。

調理時間:10分

主な材料:フライ用あじ、塩、胡椒、小麦粉、パン粉、千切りキャベツ、トマト、くし切りレモン、ウスターソースなど。 [バッター液] 薄力粉、水、油

調理の流れ:野菜はそれぞれ食べやすい大きさに切り、お皿にもる。バットにバッター液を作っておく。別のバットに多めのパン粉を用意しておく。あじに塩胡椒をしたのち、薄力粉を軽くつけ、バッター液にくぐらせ、両面にパン粉をしっかりとつける。サラダ油を引いたフライパンにあじの皮目を下に入れじっくりと焼く。片面に焼き色がついたら裏返しサッと火を入れ、油を切り器に盛り付ける。

出来上がった料理:「第4章 意外と簡単!お魚メニュー8」より、揚げないのにサクサクあじフライを再現した。

レシピの特徴としては、まず多量の油を使って揚げるのではなく、油を使い時間をかけて焼くこと。次に、フライを作る場合、魚や肉に小麦粉を薄くつけた後、溶き卵にくぐらせ、パン粉をまとわせるが、バッター液を使うことで卵不要、かつ全体に満遍なく液体をつけられ、衣も剥がれにくくなる。おうちのフライがぐんと美味しくなるので、これを機に覚えると便利だ。

さて、何軒かのスーパーを巡ってようやくフライ用の小アジを見つけ、ホクホクしながら帰宅。やや強めに塩と胡椒を振ったので、ウスターソースをつけなくとも食べられるくらいに美味でさっくさくのフライを作ることが出来た。

一口含むたびに小躍りするくらいに出来立てのフライものを堪能できるが、だからと言って誰かのお家にまで得意になって作りに行くというのではなくて、今日美味しそうなあじを見つけたから作ってみたんだけれど、どうかな?と尋ねながら人に食べてもらって、あ!これ美味しいと喜んでもらえるような、そんなお味。もしくは、この前食べたあじフライが美味しかったからランチに食べてみよう!で口にしたら、プロの作った揚げ物はそりゃあもう美味しいけど、あの時食べたお家ならではのフライもやっぱり良いなぁとしみじみ感じさせるお味。

f:id:mutsuki:201710fhm

付け合わせは千切りキャベツを小山のように盛り、常備菜のレンコンとキヌアなどを混ぜたサラダにコールスローとミニトマト。魚やカキフライを食べるときもコールスローを乗せて食べるのがわたしの中の流行。

 

最近、行きつけの居酒屋さんの若旦那と本の貸し借りをし始めた。テーマは「昭和」。初回の本は数ヶ月借りっ放しだったので、お礼を込めて高野秀行さんの『ワセダ三畳青春記』(集英社文庫)をプレゼントしたら、次はこれですとDVD『クレヨンしんちゃん モーレツオトナ帝国の逆襲』(2001年公開)を手渡される。なんでも『ALWAYS 三丁目の夕日』より先にこの作品を撮っていたのが素晴らしく、大いに泣かせられるのでバスタオルは必需だと。長く借用していたらお子さんに怒られそうなので(すでに1週間は経過してしまったが)この数日中には箱ティッシュを準備して観よう。

クレヨンしんちゃんは、TVでもほぼ観たことはないが、どんなだろう。そして、この映画を観たら、何が食べたくなり、何を作るんだろう。

世の中は三連休。お天気はさえないようだが、雨が降るたびに汚れたアスファルトはさあっときれいになるし、多分、人間にはてるてる坊主を作る以外に打つ手はないので、こころ落ち着くよい秋の休日が過ごせますように。

<ごはん日記>