300と数十日の食卓

食べること,本を読むこと,音楽をめぐる時間

44~5冊目『みそ汁はおかずです』、『ひだゴハン』から最終回はさつまいも、豚薄切り肉とにんにくのみそ汁など

[44, 45-7]『みそ汁はおかずです』、『ひだゴハン』より最終回はさつまいも、豚薄切り肉とにんにくのみそ汁(みそ汁 p.90)、しいたけ甘煮と青じそゴハン(ゴハン p.77)

みそ汁:瀬尾幸子著、 株)学研プラス発行、 デザイン 関宙明、撮影 木村拓、スタイリング 大畑純子、編集 佐々木香織、 2017年10月3日初版発行 

ゴハン:飛田和緒著、 東京書籍 株)発行、 デザイン 遠矢良一、撮影 竹内章雄、スタイリング 久保原恵里、編集 松原京子、 2017年4月28日初版発行 

「柳の下にもスター・ウォーズ」というフレーズにうけた火曜は細巻き寿司。

調理時間:20分ほど(出汁はできており、干し椎茸は戻っているものとして)

主な材料:[みそ汁] 輪切りにしたさつまいも、食べやすい大きさに切った豚薄切り肉、薄切りにんにく、出汁、みそ。 [ゴハン] しいたけ甘煮(薄切りにした干ししいたけ、戻し汁、砂糖、醤油)青じそ、焼き海苔、ゴハン。

調理の流れ:[ゴハン] 戻しておいた干ししいたけはスライスして、調味料と戻し汁で煮詰める。巻き簾か大きめに切ったラップの上に、海苔をおきゴハンをのせる。青じそ、汁気をきった甘煮をのせ、くるっときつめに巻く。 [みそ汁] 鍋にさつまいも、豚肉、にんにく、出汁を入れさつまいもが柔らかくなるまで煮る。味噌を溶き入れる。

出来上がった料理:「おなじみ食材のみそ汁」より、にんにくが入ったおみそ汁と、「巻き巻きゴハン」よりしいたけの甘煮に青じそを添えた巻き寿司を再現した。

おみそ汁だが、レシピではさつまいもの皮をむくと記されているところを、剥いた部分と皮付きの部分の2種類を混ぜてみた。根っこに近い部分は細くなって剥きにくかったことと、どれくらい違いが出るのかを確認するためだ。煮込むと皮付きの部分は形を留めるが、皮がないと火が入りやすいこともあり、ほろほろと崩れる。皮をむくのが面倒な人は時間をかけて煮る。早く仕上げたい人は面倒でも皮を剥くことで、この手間が回り道をするように思えるが、火の通りはぐんと早くなるので、きちんと作られたレシピを信じてみよう。

さつまいもと豚肉は定番だが、そこににんにくを入れると、コクが出る。香りはそこまで気にならないが、お仕事や予定次第で避けた方が良いだろう。にんにく入りのおみそ汁、個人的には好み。これから色々試してみよう。

次に巻き寿司。巻き簾がないからと諦めなくともラップで十分代用できるし、片手で手軽につまめるので作っておくととっても便利。もちろんしいたけの甘煮だけでとても美味しいけれど、青じそを加えることで緑の色目が綺麗だし、さっぱりいただけるので、野菜室に余っているようならぜひ。

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まとめに代えて:料理レシピ本大賞を二回受賞され、なるたけ簡略化した上で、失敗せずに美味しくなるコツの伝道者・瀬尾幸子さんの『みそ汁はおかずです』を紹介した。①切る、②混ぜる、③みそを溶くの3ステップでお椀に一杯いただけば大満足のおみそ汁のレシピが満載。おだしは顆粒でもパックでもOK。その代わりにお味噌はきちんとしたものを使うことの大切さは作って食べれてみれば歴然とする。

おみそ汁レシピの他には冷凍できる具材の扱い方、この料理本を卒業して自分でアレンジを加えられるよう「辛み」、「香り」、「辛みプラス旨み」、「コクと香り」素材を紹介して締められている。おみそ汁のみなど単体がテーマのレシピ本は、マンネリ化しやすいが、写真とスタイリングが素晴らしくて、飽きさせない。流行りのみそ汁本だが、非常に明確でわかりやすくておすすめ。

『ひだゴハン』の飛田和緒さんも瀬尾さんの前年に『常備菜』にて料理レシピ本大賞を受賞され、大ベストセラーを生み出された料理研究家だ。ゴハンメインの本書の章立ては「のっけゴハン」、「混ぜ混ぜゴハン」、「焼き飯」、「味つけゴハン」、「巻き巻きゴハン」、「ハイカラゴハン」、「トースターゴハン」、「スープかけゴハン」、「お茶漬けと雑炊」。和風ロコモコやミニトマトと厚揚げの味つきゴハンなど面白そうな取り合わせのものもあるが基本的に材料、作り方を見るとこんな味だろうなと想像がつく、わかりやすいゴハン料理が多い。がっつりスタミナだったり、ヴォリュームがあるというよりは女性受けしそうな野菜やお魚を使ったレシピが多い。シンプルで奇異をてらうことが無いレシピなだけに、好みは分かれるだろう。

 

 

医師から許可を得てようやく復活させられたジム通い。目に負担をかけないようあまりに激しいプログラムは選ばず、足腰を鍛えるものを選んだのだが、音楽テーマはrock。身体が自然にリズムを取る馴染みの曲ばかりで、終わってみれば髪の毛から汗が滴り落ちるほど体を動かしていた。フルスロットルにならないよう自制してこれだから、完治したら限界近くまで攻めていこう。本当は限界を超えるのを目標にしたいけれど、あとの仕事を考えると手前でセーブするのは大人の嗜み。そういうことにしておいてください(笑)

明日から数日blogを休む。その代わりに、興味を持っておられるかたもいらっしゃるかも?で、目の治療について記した。(身体的な痛みが苦手な人は読まないほうが良いかも)

<ごはん日記>