300と数十日の食卓

食べること,本を読むこと,音楽をめぐる時間

48冊目『〆まで楽しむおつまみ小鍋』から5回めは豚バラとごぼう、大根の焼酎鍋

[48-5]『〆まで楽しむおつまみ小鍋』より5回めは豚バラとごぼう、大根の焼酎鍋(p.74~)

高橋雅子著、 株)池田書店発行、 デザイン 柳田尚美、撮影 鵜澤昭彦、スタイリング 宮嵜夕霞、 編集・構成 吉原信成、2017年10月30日初版発行 

捨てても捨ててもワインの空瓶が部屋にあるのは何故なのでしょう?と自問自答を繰り返す金曜は、焼酎たっぷりのお鍋を。

調理時間:20分ほど 

主な材料:食べやすい長さに切った豚バラ薄切り肉、斜め薄切りにしたごぼう、半月切りにした大根、麦焼酎、だし汁、薄口しょうゆ、[つけダレ] みじん切りにしたにら、酢、醤油、ごま油、炒り白胡麻など

調理の流れ:小鍋に焼酎を入れて火にかけ、アルコールを飛ばす。野菜と豚肉を切り分ける。焼酎の入った鍋にだし汁、醤油、ごぼう、大根を入れて柔らかくなるまでコトコト煮る。大根が透明になったら豚肉を入れて火を通す。つけダレに浸しながら食す。

出来上がった料理:「第2章 にぎやか小鍋」より焼酎をベースとした身体がほこほこ温まる鍋を再現した。

出汁を全く使わず日本酒のみで具材を煮る酒鍋は私の冬の定番だが、焼酎をこの分量使う鍋料理は初めてで、ドキドキしながらレシピの手順に従う。酒をこよなく愛する身としてアルコール風味がかすかに残っている方が好みなので、一口食べた後に追い焼酎をして香りと下味を加える。根菜と豚ばら肉の相性がすこぶる良いのは、周知の通りだが、ニラたっぷりのつけダレに浸すと瞬時に香りたつごま油の香りとニラの青い匂いで、疲れていた胃袋や心まで元気になれる。

お鍋の中でグツグツ煮られている具材はもちろんぶっちぎりの主役だが、ひと味もふた味も喜びと変化を与えてくれるのがつけだれ。このにらだれは覚えておくと、市販では買えないすっきりと美味しい家庭のお味で、とても便利。タレはそれぞれのお好みで酢やごま油の分量を変えて自分好みに調整できるし、食べる人任せにできる気楽さも鍋料理の楽しさ。

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実家でも東京でも何度も作っているお気に入りのレシピ。根菜類は買い置きができるし、豚肉は大抵冷蔵庫にあるので、ニラか代用として青ネギがあれば買い物に行かなくとも作れる。

 

買い物は絶対しないと決めて近所のスーパーに遊びに行ってきたが、年越しそば、大根、人参など根菜類や切り餅が山のように積まれており、いつもとかなり印象が異なる。京都もかつては錦市場の混雑ぶりが有名だったが、いまでは専門食品店も少なくなってしまって、地元住民は果たしてどれほど利用されているんだろうか。

帰省の新幹線は明日の席をようやく確保できたので、31日まで働く家族にはほぼ貢献できないが、年明けもしばらくあちらで過ごし、諸々こなしてくる。毎年恒例だった友人を招いての連日連夜の宴は開催しないことになったので、静かなお正月になりそうだが、それもたまには良い。穏やかに家族で熱燗を飲んで、ひとり本を読みつつ、今度は寒さにやられないように過ごそう(笑)

2017年も残すところあと僅か。皆様無事に年を越せますように。


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<ごはん日記>